FEATURE
着ぶくれ手帖 〜金子恵治のファッション備忘録〜松浦弥太郎とつくったオックスフォードのレギュラーカラーシャツ。
Keiji Kaneko × Yataro Matsuura

着ぶくれ手帖 〜金子恵治のファッション備忘録〜
松浦弥太郎とつくったオックスフォードのレギュラーカラーシャツ。

「なにか一緒につくりたいですね」。「着ぶくれ手帖」で対談をした松浦弥太郎さんと意気投合した金子恵治さん。あれから1年が経ち、1枚のシャツが完成しました。できあがったのはオックスフォードのレギュラーカラーシャツ。対談の際に松浦さんが「ずっと着続ける」と語った「U.S. AIR FORCE」のシャツを手に取りながら、じっくりとお互いの意見を交わし合ってつくったアイテムは、オリジナルに忠実なようで何かが違う。普遍的であるのに、どこか愛嬌のあるつくりになっているのです。そんな1枚を眺めながら、おふたりに誕生秘話を語ってもらいましょう。

関心を持ってくれるひとに広く開かれたものであって欲しい。

ー実際に着たところも見てみたいです。

松浦: 着てみましょう。ぼくはLを着てみようかな。

金子: 弥太郎さんのジャストサイズはMくらいですかね。Lだとちょっと大きいけど、それはそれでいい雰囲気がでますね。

松浦: タックインするならLくらいがいいのかもしれません。

金子: ぼくはXLを着てみます。

松浦: 大きいのいい感じですね。XLだといまっぽくなるというか。

金子: 自分で言うのもあれですけど、めちゃくちゃいい感じですね(笑)。

ーまだまっさらな状態ですが、洗っていくと本当にいい表情が生まれそうですね。

金子: そうですね。その予感をビシビシ感じてます。大きく着ても、小さく着てもどっちでもよさそう。弥太郎さんもいい感じですね。まったく違和感がないです。

松浦: やっぱり生地が気持ちいいですね。

金子: そうですね。春夏も全然いけそうです。なんとなく清涼感を感じるので。

松浦: あと、動きやすいですね。

金子: たしかに。身幅が広いと腕を下ろしたときに変な皺が入りやすいんですけど、これは立ち姿も綺麗にでますね。

松浦: 背中の摘みも着ると強調されますね。味気ないものが味気あるものに変わるというか。横からみたときの裾のラウンドもきれいです。

金子: 丈感もちょうどいいです。このバランスはなかなか狙ってできるものじゃないですよ。

ーサイズ展開はSからXLまでですか?

金子: ビジネスとして考えるならサイズは絞ったほうがいいんですよ。小さなプロジェクトだし、多サイズ展開だとサンプル代がかかっちゃうから。権守さんにも「儲けがほとんどないですよ?」って心配されていたんですけど。ぼくらとしては、カラダが大きいひとがジャストで着られるサイズもつくりたいし、またその逆も然りで。あとは女性にも着て欲しいという気持ちもあるんです。シャツの魅力に共感してくれるひとが、自分の好みのサイズで着てほしいと思っていて。

松浦: これはあくまでも男の幻想なんだけど、自分が好きなものとか、かっこいいって感じるものを女性にも着てほしいんですよ。

金子: そんな話してましたよね。

松浦: あくまで幻想なんですけどね。いいものはユニセックスであるといいなって思う気持ちがあるんです。男女関係なく、関心を持ってくれるひとに広く開かれたものであって欲しいというかね。

INFORMATION

松浦弥太郎 × 金子恵治
フライターオックスフォードシャツ受注会

開催期間: 8月11日(日)〜31日(土)
場所: BOUTIQUE
住所:東京都港区北青山2-12-42 秀和第二北青山レジデンス 1F
*営業日時 不定期の為、BOUTIQUEインスタグラムにてご確認ください。
*8月11日(日)のみ、松浦弥太郎さん在店(11:00〜19:00)

BOUTIQUEインスタグラム
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金子恵治ブログ

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