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ぼくたちフイ・マムート冒険隊!
「フイ・マムート冒険隊」とは、
渋谷を拠点にヒップな情報を発信する
フイナム編集部とゆかりの深いメンバーとともに、
それぞれの考える冒険を〈マムート〉のサポートをもとに実践、
考察していくための特設サイトです。
馴染みの渋谷界隈から、海や山、はたまた宇宙まで!?
8000メートル峰を舞台に
様々なドラマを繰り広げてきた〈マムート〉の魅力を、
都会をヒップにサヴァイブしてきた
フイナム編集部ならではの視点でご紹介していきます。

MAMMUT for Trail Running Vol.2
ぼくらがマムートを選ぶ理由。
Case02.牧野英明(BEAMS CREATIVE ディレクター)

1862年にスイスで設立されたアウトドアメーカー〈マムート(MAMMUT)〉。160年以上の歴史を誇り、厳しい山岳環境で培った製品の数々は、いまや世界のトップアスリートの冒険のみならず、ぼくらの日常も支えてくれています。そんな〈マムート〉が、ついにトレイルランニングシーンに本格参入。前回は趣の異なる3つのトレイルランニングシューズをレビューしましたが、今回はフイナムと縁の深い3人のランナーに試し履きを依頼しました。〈マムート〉のシューズは、彼らのライフスタイルにどのようになじむのか。その様子をお届けしていきましょう。3つのモデルのなかでもっとも軽量で、足さばきのいい「エナジー トレイル スピード ロー」を着用してくれたのは、ファッションシーンにおいても指折りのランナー、牧野英明さん。

Photo_Kanta Nakamura
Text_Shogo Komatsu
Edit_Hiroshi Yamamoto
牧野英明
BEAMS CREATIVE ディレクター

「BEAMS CREATIVE」で協業する企業の商品開発や企画をディレクションする。“# いつでも10km走れるコーディネート”をテーマに提案する、「B印MARKET 個人商店」で取り扱うアイテムのピックアップも人気。フルマラソンベストタイムは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。

楽しむためのトレイルランニング。

ー高尾山はよく来るんですか?

牧野: 東京都内からすぐに行ける山と言えば高尾山ですし、よくイベントが開催されているから、今年もなんだかんだで平均すると月1くらいで来ています。あと、山に行くなら、レースに出るとき。

ー直近でなにかのレースに出場しますか?

牧野: 7月に長野で「The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉」、9月には「信越五岳トレイルランニングレース」を予定しています。

ー牧野さんはトレイルよりロードを走っているイメージが強いです。

牧野: そうかもしれませんね。でも、トレイルにも誘っていただく機会が多くて、結果的にトレイルもよく走ります。周りから、こういうギアがいい、こんなシューズがいいって話を聞くので、自然とトレイルの知識も身につきましたよ。

ー最近は「Mt.FUJI 100」に参加したそうですね。距離は100マイル、約160kmですが、実際に走ってみていかがでしたか?

牧野: 初めて100マイルに挑戦しました。100マイルのレースですけど、結局170kmくらいあったみたいで。17時スタート、翌々日の12時過ぎにゴールしたんですけど、夜明けの時間帯は気持ちよかったです。ここまできた、ってちょっとした達成感があったと言うか。

ー逆にきつかった瞬間は?

牧野: 正直、制限時間が長かったので、体力的なつらさをそこまで感じることなく走り切れました。でも、眠気と空腹はつらかったですね。次はもう少し厳しいレースに参加して、新しい体験をしてみたいと思っています。

ータイムの短縮を狙ってみたり?

牧野: いや、基本的にはフィニッシャーでいいですね。

ータイムより、走り切ることが大切だと。

牧野: そうですね。フルマラソンはずっとタイムを気にしているので、時間に追われなくていいのが僕なりのトレランのレースだと思っています。タイムを狙っているひとはかっこいいですけど、ぼくはとりあえず制限時間内にゴールできればいいです。

ーロードとトレラン、それぞれのレースで楽しみ方が違うんですね。レース以外で、トレランはどう楽しんでいますか?

牧野: だいたい友人たちと一緒にワイワイしながら走って、終わったら打ち上げをする。エンタメのひとつとして、山を走るという感覚が強いです。

ーロードからトレイルまで、さまざまなランニングシューズを履かれていると思いますが、「エナジー トレイル スピード ロー」はいかがでしたか?

牧野: 〈マムート〉のトレイルランニングシューズは初めて履きました。〈マムート〉はスイスのブランドでしたよね? ヨーロッパのブランドらしく、日本企画のシューズよりラストのフィット感はややスリムに感じたのが足を通した瞬間の印象でした。

ーでも、〈マムート〉のシューズのなかでも、ややゆとりのある設計なんですよ。牧野さんは普段29cmを履いているそうですが、UK10(28.5cm)をご着用いただきました。

牧野: いつもよりハーフサイズ小さいですが、ばっちりフィットしました。最近のシューズは幅広が多いじゃないですか。幅が広すぎると、トレイルでは木の根っこに挟まったり、引っかかったりすることもあるので、スリムなほうが足元がもたつかずに走れると思うんです。ソールが厚すぎなくて、軽快に走れました。

ーミッドソールにはEVAを超臨界窒素発泡させた新素材を採用し、〈マムート〉のなかでも硬めです。そして、推進力を高めるTPU素材のプレートが内蔵されています。

牧野: TPU素材だからか、そこまでガツガツとしていない感覚でほどよい感じ。個人的な意見ですけど、トレイルはアスファルトより地面が柔らかいから、ぼくのレベルだったらカーボンプレートはオーバースペックな気がしちゃいます。ロードを走るなら効果を実感できますが、トレイルだとうまく踏み込めないので、このモデルくらいがちょうどいいかと。

ートレイルではどういうコースが好きですか?

牧野: じつは登り下りがあまり好みじゃなくて。どちらかと言えば、林道を速いペースで走るのが好きなんです。そういうコースにも、このシューズは合っていると思います。

ーまさに「エナジー トレイル スピード ロー」は軽量で、速度を出せるモデルなので、そういう走り方にも最適だと思います。今回はシューズに加えて、ウエアも〈マムート〉を着用していただきました。〈マムート〉にはどんなイメージをお持ちでしたか?

牧野: 〈マムート〉と言えば、シェルとバッグのイメージが強かったです。最初に知ったのは30年くらい前。『ブーン』っていう雑誌に載っていました。でも、そこから自分との接点がなく、ここまでいろんなアイテムを展開していることを知らなかった。こんなにちゃんとしたトレイルランニングシューズを作っているなんて驚きましたよ。ベストもすごくいいですね。

ー「エナジー トレイル ベスト 12」は、12リットルの容量があります。

牧野: ポケットの配置が便利で、安定した背負い心地でした。性能が全然追い付いていないブランドもありますけど、これは十分使えるスペックだと思います。

ーロードの話も。フルマラソンではサブ3を達成されていますよね。

牧野: 一応、毎年サブ3をクリアしています。目標は2時間45分なんですけど、なかなかそこに到達できない。練習が大変です。本当に成長を実感できるのは少しずつなので。

ーそのレベルまでいくと、簡単に成長を感じにくくなるんですね。でも、ロードでストイックに追い込んだり、トレイルを楽しんだり、牧野さんはランニングを総合的に楽しんでいる印象です。

牧野: いろんな方向性で楽しんだほうがいいと思うんです。ストイックに取り組むことも、ひとつの楽しみ方の切り口。全方位で楽しんでいます。

多角的なランニングの楽しみ方。

ー走り終わって、高尾山口駅の隣駅、高尾駅に来ました。

牧野: 意外と来たことがないんですよね。一昨年オープンした「KO52」に行ったことがあるくらいで。

ーランニング後のリカバリーはどうしていますか?

牧野: やんなきゃいけないんですけど、そんなに気にかけていなくて、マッサージガンを使うくらいです。あとは、定期的に治療院に行っています。

ーそこまでがっつりとしたケアはしていない。

牧野: しっかりとやっているひとはたくさんいると思いますが……。そこはまだ余白として残している感じです。練習以外も詰め詰めにして「タイムはここまでか」となるより、まだやっていないことを言い訳として残しています(笑)。

ー(笑)。それじゃあ、まだまだ伸びしろがある。

牧野: 単純にやれないから、やってないだけですけど(笑)。今後は身体の労り方を考えていきたいです。

ーほかにも、ランニングのあとには、それぞれの楽しみ方があると思うんです。

牧野: そうですね。例えば、都内のグループランでみんなと一緒に走ったあと、じゃあお疲れさまって解散することはほぼないんです。

ー食事や飲みに行く?

牧野: はい。むしろ、そのためにやっているかも。それが日々の練習のご褒美です。いつものユルいメンバーたちと、練習の内容とか真剣な話になることもあったりします。交友関係が広がることもあるし、いいお店を紹介してもらえることもあるから、その時間はすごくありがたいなと思います。

ーレトロな洋食屋「多花美」に来てみました。ここは初めてですか?

牧野: 初めて来ました。どこかに足を伸ばしたら、できるだけローカルに根付いているお店に行きたいと思っています。遠征したら、ご当地グルメを楽しみたいですし。そうとは言っても、チェーン店でも全然嫌じゃないですけどね。誰と食事をするのか、そっちも大事なので。

ーそもそも、牧野さんがランニングを始めたのはいつ頃なんですか?

牧野: 僕がランニングをちゃんと始めたのは、2008年に第2回目の「東京マラソン」に出場して、そこで初めてフルマラソンを走ってから。なので、もう20年弱になりますね。

ーなぜ「東京マラソン」に出場しようと?

牧野: ダイエットのつもりで走ってみようと思ったんですよ。第1回目の「東京マラソン」がすごく盛り上がっていたので、エントリーしたら無理にでも走るかなと思いまして。

ーそれまでフルマラソンを完走した経験はあったんですか?

牧野: ないですよ。それまでは思い立ったら適当に川沿いとかを5kmくらい走るだけで、10キロ以上走ったこともありませんでした。ランニングが趣味と言えるほどじゃなく、ただ興味本位で走っていた感覚です。

ースポーツ経験は?

牧野: 一応、高校の頃は陸上部でした。こんなに苦しくてダサいスポーツ、2度とやるかって思って辞めちゃいましたけど(笑)。

ー(笑)。体ひとつで勝負するのは、シンプルでかっこいいですけど。

牧野: そうですね。いまとなっては、そう思います。当時ランニングというものは、ダサいと言い切っちゃっていいくらい、全然かっこいい趣味じゃなかったんですよね。

ー20年前と現代では価値観がまったく違いますね。ランニングのおもしろさを実感するようになったのは、いつ頃からですか?

牧野: 「東京マラソン」を走ってみたら、40km以上を人間が走れるんだって自分のなかのハードルが下がって、毎年1回は大会に出場しようと決めました。

ー最初のフルマラソンでハマったと。

牧野: あと、ファッション以外に趣味がなかったんですよ。バスケも経験していたけど、練習できる場所は少ないし、人数を集めるのも大変。そうすると、ランニングが1番手っ取り早い。なおかつ、服屋で働いているのに、ダサいランニングをやっているっていうのがカウンターになっていいな、と思っていました(笑)。

ーその頃から、本気でランニングに取り組むようになったんですね。

牧野: でも、それから5年くらいは1人で走ってレースに出て、誰とも絡んでいなかったんですよ。それこそ、フイナム ランニング クラブ♡が発足して参加するようになってから、もっとちゃんと走ろうと、正面からランニングと向き合うようになりました。

ー牧野さんは日常のファッションにランニングウエアを取り入れた“いつでも10km走れるコーディネート”を提案しています。いつ頃からランニングのファッションのおもしろさを感じていたんですか?

牧野: ぼくはもともと「BEAMS PLUS」の担当だったんですよ。いわゆるヴィンテージをモチーフにしていて、かっこいいけど、重かったり動きにくかったり、スポーツウエアと比べちゃうと正直なところ快適ではない服を毎日着ていました。そのなかで走るようになって、スポーツブランドやアウトドアブランドとヴィンテージのアイテムを違和感なくコーディネートできるようになったんですよ。ランナーだから、これを着ていても説得力があるって、自己肯定感みたいなのが芽生えました。

ー着るもののバックグラウンドがあると、よりかっこいいですもんね。今後はランニングとどのように付き合っていきたいですか?

牧野: まずはフルマラソンで自己ベストを更新したいです。もし、それが達成できなくなったとしても、走るのをやめるわけじゃない。自分の得意なことに舵を切って楽しみ続けたいですね。ランニングは速く走るだけじゃないと思っていますが、最初からそれを言っちゃうとストイックに取り組む楽しさを理解できないので、ストイックに練習も続けていきたい。いろんな角度から、ランニングのおもしろさを体験していきたいと思っています。

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