東京は雨が降ったり太陽が照ったりと、不安定な天気。でもだんだんと夏の足音が近づいている気がするのは、各所でリリースされるさわやかなファッションアイテムのおかげかもしれません。
〈カンペール(CAMPER)〉の新作もご多分に漏れず。こんなに屈託のない表情のスニーカー、なかなかありませんよ。
まず注目したいのは、サスティナブル素材。1975年創業当時から、より良い素材を開発し、ものづくりまでを一貫しておこなっていますが、22SSコレクションでもその信念は変わらず。今回はリサイクルコットンなどのサスティナブルなテキスタイルを採用し、ローテクスニーカーを展開しています。
さらにサスティナブルは素材への配慮だけではなく、ファッションに携わる労働者にも。「Ethical Fashion Initiative(エシカル・ファッション・イニシアティブ)」という、開発途上国でのものづくりを通して持続可能な開発の達成を支援するプロジェクトとコラボレーションする形でアイテムをリリースします。
デザインについては、”今、この瞬間を楽しもう” というテーマのもと、地中海のリラックスした真夏のバカンスをイメージし、大胆なカラーづかいとパターンで表現しました。以下にてそれぞれのアイテム説明を。
「ペウ ランブラ」はロングセラーラインのひとつ。地中海スピリットを感じさせるバルカナイズスニーカーをベースに、エラスティックシューレースを採用することで簡単な脱ぎ履きをすることができます。
また、通気性に優れたリサイクルコットンのアッパーに、グリップ力に優れたラバーのアウトソールを使用。アウトソールとシューレースに対照的なコントラストカラーを効かせているのもポイントです。
ブランドオリジナルのカジュアル・セーリングスニーカー「イマール」は、ヨットレースの世界にインスピレーションを得て15年以上前にデザインされたもの。 「イマール コパ」は同じコンセプトを持ちつつ、そこに若々しくスポーティーなアプローチを入れて製作されました。
バルカナイズ製法を採用し、柔軟性に優れているうえ、耐久性も。さらにラバーアウトソールを採用しているおかげでグリップ力とクッション性も備えています。サスティナブルな要素として、リサイクルOrtholite®インソールや、通気性のあるリサイクルコットンを採用したアッパーが挙げられるでしょう。
ブランド設立時に生まれた、記念すべき最初のシューズ。マヨルカ島の農民が履いていた素朴な靴にインスピレーションを受けて生まれました。積み荷用のキャンバス生地のアッパーと、トラックのタイヤからつくられたラバー製アウトソールが特徴です。
「カマレオン 1975」は、そんなオリジナルモデルの精神を受け継ぎながら、現代のスタイルやトレンドに合わせて新しい素材を取り入れ、モダンかつクラッシックな雰囲気をあわせ持つ一足です。天然ゴム40%、再生ゴム23%を含むリサイクルラバー・アウトソール、コットンキャンバスのアッパー、リサイクル PETとリサイクルコットンのライニングなど、サステナブルな素材を高い割合で使用しています。
そして今季はそんなカマレオンシリーズより、先の「エシカル・ファッション・イニシアティブ」とのコラボモデルが登場。オーガニックコットンに、西アフリカのブルキナファソの職人によるバイカラーのタイダイ染めを施したスペシャルエディションです。
エネルギッシュなカラーは、ふしぎと心も弾むもの。夏に向けて盛り上がるスニーカー戦線ですが、〈カンペール〉の新作はどのブランドでも出し得ない、生き生きとしたクリエイティブが光ります。
すでに発売中。ぜひお求めください。