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連載【MONTHLY CCC SESSION】VOL.2 マイケル・コッペルマン「型にはまらない情熱と創造性」

デザイナーを公表しないアノニマスなブランドでありながら、着実にその存在感を高めている〈シティー カントリー シティー(City Country City)〉。そんなブランドの実態を探るべく、設立当初から親交の深いクリエイターたちへのインタビューを行う連載企画。謎のブランドの気になる中身を、あらゆる角度から迫っていきます。

今回登場するのは、UKストリートシーンの重鎮である〈ギミーファイブ(Gimme Five)〉のマイケル・コッペルマン氏。彼は日常的に〈シティー カントリー シティー〉のアイテムを着用しており、その関係性が気になるところ。マイケル氏の目に、このブランドの魅力はどのように映っているのでしょうか?


クラシックにこだわれば間違いない。

ー〈シティー カントリー シティー〉に対する印象を教えてください。

What is your impression of City Country City?

マイケル:〈CCC〉は私の親しい友人によるフレッシュなプロジェクトです。彼らは業界歴が長く、経験とスキルを持っていますね。

CCC is a new fresh project made by my homies – they have been working in the business for a long time and they have experience and skills.

ー日本のファッションシーンはどのように見えていますか? マイケルさんが思うそのユニークなポイントとは?

What is your take on the fashion scene in Japan? Do you see anything in particular as unique points?

マイケル:はじめて日本に訪れたとき、スタイルとサブカルチャーに対する情熱に圧倒されました。私の使命は、日本のアパレルの優れたディテールと品質を海外の人々に見てもらうことでした。日本の洋服は本質的にシンプルで着やすいですが、すごく緻密につくられていて、ほかでは類を見ないクオリティの生地と色で展開されています。

When I first came to Japan I was blown away by the passion for style and subculture. My mission was to make people outside Japan see the masterful detail and quality in Japanese clothing, which in essence is simple and easy to wear, but made with sensitivity and in fabrics and colours unmatched anywhere else.

ーはじめて〈シティー カントリー シティー〉の服を見たのはいつ頃ですか? また、それはどんなきっかけで? そのときに感じたブランドに対する第一印象も教えてください。

When was the first time you saw City Country City’s clothing? How did it happen? What was your first impression of the brand at that time?

マイケル:〈CCC〉からデッドストックをベースに作られたTシャツを送って頂きました。私はそのTシャツボディ、そしてグラフィックを気に入ってます。ブランド名はバンド「WAR」の曲が由来で、それをデビッド・マンキューソがロフトでかけたことは説明するまでもなくわかっていました。

CCC sent me a tee shirt made on a dead stock tee shirt base. I like the base and the graphic. I knew without it being explained that the name of the company was derived from a song from the band WAR and that the track was played by David Mancuso at the Loft.

ー〈ギミーファイブ〉は音楽と密接な関係を築いています。そうしたクリエイションを手掛けるときに、大切にしていること、大切にしなければならないことはどんなことですか?

Knowing Gimme Five has built a very close relationship with music, could you tell us things you cherish, as well as things that must be cherished during the creation process?

マイケル:創作のときに、私はユニスフィアと調和して1日中流れるようなサウンドトラックを選ぶようにしています。たとえば典型的な一日は、「Steve Reich」「Quiet Village」「Stan Getz」「Echo Space」「Gabor Szabo」「Alan Parsons Project」「Larry Heard」「Santana」などではじまります。

While creating I like to select a soundtrack that progresses throughout the day in harmony with the unisphere. For example – a typical day could be, begin with Steve Reich, Quiet Village , Stan Getz , Echo Space, Gabor Szabo, Alan Parsons Project, Larry Heard, Santana, and so on…

ー〈ギミーファイブ〉とおなじように、〈シティー カントリー シティー〉も音楽からのインスピレーションを大切にしています。彼らにアドバイスを伝えるとしたら、どんなことを教えますか?

Same as Gimme Five, inspiration from music is very important to City Country City. Could you please provide some advice for them?

マイケル:クラシックにこだわれば間違いありません。

Stick to the classics and you’ll never go wrong.

ーズバリ、〈シティー カントリー シティー〉の服の魅力はどこにあると思いますか?

Frankly speaking what do you find attractive about City Country City’s clothing?

マイケル:服に込められたメッセージと真意を理解したとき、そこに魅力があることを実感できます。

When you can understand the messages and meaning in clothing , its attractive.

ー〈シティー カントリー シティー〉のアイテムについて、お気に入りのポイントを教えてください。

Please tell us the favorite points of the City Country City item that you like and why.

マイケル:デザイナーたちはデザインを通じて彼らの情熱と創造性を表現していて、それは型にハマったわざとらしいものではないことを容易に認識できます。

The designers are expressing their passion and creativity and its easy to see that through their design which is neither formulaeic or contrived.

ー今後ブランドに期待することは?

Any future expectations for the brand?

マイケル:ホーム/ルームウェアを見てみたいと思います。

I’d like to see some home / room wear

マイケル・コッペルマン / ギミーファイブ
ロンドン在住。〈ステューシー UK〉や〈シュプリーム〉などのディストリビューターとして活動をスタートし、1989年に自身のブランドである〈ギミーファイブ〉を設立。ニューヨーク発のインターネットラジオ「KNOWWAVE」ではDJとしても活躍し、音楽と深い関わりを持ちながらクリエイションを展開している。
Instagram:@michael_kopelman_london
www.gimme5.com

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