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青野賢一ビームス クリエイティブディレクター / ビームス レコーズ ディレクター「ビームス創造研究所」所属。選曲・DJ業、執筆業。音楽、ファッション、文学、映画、アートを繋ぐ。www.beams.co.jpshop.beams.co.jp/shop/records/blog.beams.co.jp/beams_records/

小径逍遥、再び。

青野賢一
ビームス クリエイティブディレクター / ビームス レコーズ ディレクター

「ビームス創造研究所」所属。選曲・DJ業、執筆業。音楽、ファッション、文学、映画、アートを繋ぐ。
www.beams.co.jp
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No.27 青山トンネル

2011.08.01

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先日、元「バー青山」だったところにできた
「AOYAMA TUNNEL」というバーでDJをしてきた。

レコードを担いで店内に入ると、
昔とは随分違う印象を受けた。
六本木通り側に窓ができたせいだろうか、
店内も少し広く感じる。

この店がどういう場所にあるかというと、
六本木通り、青山トンネルの渋谷寄り入り口近く。
ボーッと歩いていると見逃してしまう
小さなドアがコンクリート壁についている
(見れば分かるがそういう表現がぴったりだ)。
そのドアを開けて、店内に入るのだ。

「AOYAMA TUNNEL」でプレイするのは
この日が初めてだったが、
実は「バー青山」時代には何度かDJをする機会に恵まれた。
今よりも若かった、当時の私は、
何だかものすごく「オトナの店」に居るような気がして、
ピリッとしたある種の緊張感はあったものの、
一方でそれが楽しかったりしたものだ。
お客さんも自分より年上の方もたくさんいらしたので、
そういう意味での緊張感もあっただろう。

何の仕事をしているか分からないような、でも飛切りお洒落な人も多くて、
その店にいる人も店の妖しさを形作る大事な存在として機能していた。

そんな経験もあって、
DJをする時でも(いやこそ、か)着るものに
やけに執着してしまう。
店のムードを左右してしまうほど、
実はファッションは大きな存在だと思っているから。
家でレコードを選び終えたら、
次は洋服選びをして、現場に向かう。
それは自分にスイッチを入れる作業なのかもしれない。

音楽でも、着るものでも、ことばでも、
何かを少しでも伝えられたら本望だ。

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