PROFILE
1975年生まれ。96年に渡英しロンドンの「BROWNS」に入社、バイヤーとしてのキャリアをスタートさせる。帰国後、07年に独立し「源馬大輔事務所」を設立。以降は、クリエイティブディレクション、ストアディレクション、インテリア、ミュージック、ファッションに関わるすべてに携わる。2021年に「Case
Study」を立ち上げ、新たなジャンルにも挑戦中。2023年より「rush production」に所属し、DJも本格始動。
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365日中300日は着る。
ー今回どんなエッセンシャルを紹介いただけるのか。我々も興味津々でした。
Genma: すごく突拍子もないモノも考えはしたんですが、そういうのってオシャレすぎちゃうじゃないですか。もちろん(西山)徹くんの〈ライカ〉のカメラも、尾花(大輔)くんの〈エルメス〉のバッグもどちらも素晴らしいとは思うんですが、ぼくが何かを紹介するなら、どこの街でも買えて、もっと日常に寄り添っているモノの方がいいかなと思って。
ーそこで選ばれたのが〈ジョン スメドレー〉のニットであったと。
Genma: ぼく自身に馴染んでいるんですよ。実際、365日中300日は着ていますからね。ただ、素材はシーアイランド・コットンというのが結構重要なポイント。丸首の半袖ニットなんかはTシャツ感覚で着ています。
ー長袖ポロシャツも昨今のトレンドにフィットしますし、雰囲気のいい普段着って感じがしますよね。
Genma: ただ、この長袖ポロシャツというのがまた、ファッション界の七不思議のひとつで。なにが不思議かって、まったく売れない。以前、金子(恵治)さんとどうにか流行らせようということで企画が持ち上がったんですが、結局その企画すらボツになりました(笑)
ー(笑)。源馬さんはルーティーンを好む性格とお話しされている記事を読みました。それはモノ選びにも影響しているのでしょうか?
Genma: そもそも、ぼくの仕事自体がルーティーンから外れていることが多いというのはあります。基本的にオーダーを受けて仕事をしているので、クライアントに合わせて自分をアジャストしていくわけです。だからか、仕事以外で身に着けるのは“いつも通りの普通のモノ”がいいんです。たとえば〈ダブルアールエル〉のジーンズなんかもそうですね。あそこのブラックジーンズを1年に一本ずつ買い足していくので、ボロボロのもあれば、まだピカピカのもあって。今年買ったやつで既に9代目。もしかして、そっちを紹介する方がイイですか?
ーぜひ〈ジョン スメドレー〉でお願いします(笑)。源馬さんは渡英されていましたが、出会いはその頃にイギリスで?
Genma: いえ、出会いは18~19歳くらいの頃、日本のセレクトショップで。初めて手に入れたのがナス紺の半袖ハイネックだったんですが、シーアイランド・コットンの肌触りの良さには衝撃を覚えました。その後、ロンドンに渡った際に、そのニットを着ている姿を見た服屋の友達からすごく褒められたことを、いまも鮮明に覚えています。そのときに「イギリス人の生活に根付いているブランドなんだな」と強く感じました。そこから色々と掘り下げていく中で、〈ヴィヴィアン・ウエストウッド〉など、色々なブランドのファクトリー的な役割も果たしているといった情報を知っていくワケです。
ー当時の源馬さんにそこまで刺さった理由は何だったのでしょうか?
Genma: 何よりもシーアイランド・コットンの着心地のよさですね。超長綿の柔らかく、トロッとした肌触りに魅了されてしまって。サイズ選びはモノによってL~XLと変えていますけど、ピタピタになるのはイヤなので基本はXL。ネイビーを一気に5枚買ってワンシーズン回すみたいな感じで、洗濯機でガンガン洗っちゃったりしながら、ラフに付き合っています。
ー今回お持ちいただいたラインアップは、半袖・長袖はもちろん襟の形や仕様も多種多様です。お気に入りを教えてください。
Genma: 最近は淡いネイビーや、ゲージがやや厚手だったりワッフル地の半袖だったりと、ちょっと変わり種にも手を出していますが、一番好きなのは長袖で袖リブが折り返し仕様になっているこのタイプ。袖リブをあえて伸ばしたまま着るというのは、ある先輩も同じことをやっていて。
ー源馬さんの“ある先輩”といえば…。
Genma: (藤原)ヒロシさんです。ぼくの場合、長めのリブのヴィンテージスエット的な雰囲気が好きで伸ばして着ていたんですが、たまたまヒロシさんも同じ着方をされていたんです。聞けば、やはり袖リブを折り返さず着るためにコレを選んでいるとのことでした。
ーそんな話を聞いちゃうと俄然、同じモノが欲しくなってきます。
Genma: でしょ?(笑)。あとはスキッパーも去年よく着ていたんですが、ぼくの周りの長袖ポロシャツ推進委員会からは「これはちょっと邪道なのでは?」と不評でした…。
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