ディレクター・小島奉文が選ぶ「2026年上半期のベスト3」。
1)adidas ADIZERO ADIOS PRO 4 SATISFY
取り憑かれたように愛用中。
アディダス「ADIZERO ADIOS PRO 4 SATISFY」(本人私物)
小島:去年から「アディゼロ EVO SL」をよく履いていて、自分のライフスタイルのなかにパフォーマンスランニングシューズが入ってきました。その流れで手に入れたのが、この〈アディダス〉と〈サティスファイ〉のコラボレーションモデル。実際に履いてみたら、ちょっと衝撃でした。まず軽い。反発性もすごくいい。そして自分の足にあいました。手に入れたのはつい最近ですが、ほぼ毎日履いています。海外出張でも履いたし、少し走ってもみました。街履きもできるし、ランニングにも使える。ファッションとしても成立する。全部備えている感じがあります。〈サティスファイ〉らしいグラデーションやリフレクターの使い方もいいですし、アシンメトリーなデザインも個人的には好き。ヒール部分には「Stay Possessed」というメッセージも入っていて、何かに取り憑かれたように走り続ける、というニュアンスがあるらしいんですが、まさにいまの自分です(笑)。
2)adidas Originals SuperStar KNOWWHERE STUDIO
ブーツライクな個性派アレンジ。
アディダス オリジナルス「SuperStar KNOWWHERE STUDIO」(本人私物)
小島:〈KNOWWHERE STUDIO〉はタイ・バンコク発のブランド兼アトリエ。そのディレクターを務めるヨーティン・プンスムロン氏とは数年前に現地で会ったことがあり、個性的なキャラクターが強く印象に残っています。当時はまだいまほど知られていませんでしたが、そこから着実に存在感を増し、ついに〈アディダス オリジナルス〉とのオフィシャルコラボまでたどり着いた。感慨深いですね。ベースは「スーパースター」で、それをブーツライクにアレンジした日本未発売モデル。自分は基本的に革靴を履かないので、このスニーカーブーツ的なバランスがちょうどいい。「スーパースター」らしさは残しつつ、ソールでしっかり変化を出していて、ブラックとシルバーのカラーリングも自分好みです。
3)NIKE AIR MAX 95 OG LORENZ
スニーカーをアートの領域へ。
ナイキ「AIR MAX 95 OG LORENZ」(本人私物)
小島:ロンドンのカスタムアーティスト、LORENZ.OGことロレンツォによる「エア マックス 95」です。スニーカーを染めて、まったく違う表情に仕上げるアーティストで、2年ほど前にSNSで見つけて、どうしても欲しいと思っていました。当時は手に入らなかったのですが、今回、日本に招いて「atmos 千駄ヶ谷店」でイベントを開催。50足限定で制作し、販売ではなく、来場者に抽選でプレゼントするかたちにしました。コンセプトは、スニーカーを“履くプロダクト”から“纏うアート”へ昇華させる、というもの。カスタムはグレーな部分もある文化ですが、スニーカーカルチャーはそういうところから育ってきた面もあります。そこを「アトモス」らしく紹介できたのは良かったし、往年のファンが多い「エア マックス 95」を、新しい角度から若い人に届けられたことにも意味があったと思います。