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スニーカーフリークのリアルな靴選び。 Vol.3 石川 涼
HOUYHNHNM SNEAKER RELAY

スニーカーフリークのリアルな靴選び。
Vol.3 石川 涼

最新のパフォーマンスシューズから、限定品にコラボレーション、はたまた忠実な復刻モデルもあればトップメゾンだって参戦し、拡大を続けるスニーカーマーケット。そんななかスニーカーに精通した人たちは今、どのような視点で、どのモデルを選び、実際に履いているのか? 業界屈指のスニーカーフリークたちのリアルな靴選びをリレー形式で紹介していきます。今回登場するのは、前回の津吉学さんからの紹介で、〈VANQUISH〉や〈#FR2〉などを手掛ける(株)せーの代表・石川涼さん。特に気に入っている5足を挙げてもらい、それぞれを選んだ理由やお気に入りのポイントを聞いてみました。

05:Compass×#FR2_Gazelle Hi & Low インドネシア発の人気ブランドとコラボレーション。

ー 最後は、今日石川さんも履かれているキャンバス素材のスニーカーについて。それ、初めて見たのですが、どこのブランドですか?

石川:〈コンパス〉というインドネシアのブランドで、これは〈#FR2〉とのコラボレーションモデルです。僕が好きな黒アッパー&白ステッチでアレンジして、アウトソールにはフォトプリント入り。今年の8月に日本限定で発売したところ、これまた即完売しました。

ー 〈コンパス〉というブランド、知らなかったです。インドネシアにもスニーカーのブランドがあるんですね。

石川:日本ではまったくの無名ですが、現地での人気は凄まじいものがあります。熱狂的なファンがたくさんいて、オフィシャルのインスタの投稿には数千件の投稿がついたりします。そんなブランドなかなかありません。

ー 石川さんはどこでこのブランドを知ったんですか?

石川:インドネシアのイベントに招待されて出展したときに、〈コンパス〉のブースがたまたま隣で、尋常じゃないくらいたくさんの人が群がっていたんです。「すげーなこのブランド!」と驚いていたら、〈コンパス〉のブースに全身〈#FR2〉の人がいて、いろいろと話しているうちに、今回のコラボレーションに至りました。彼らのモノづくりに対する熱意はすごいです。

ー インドネシアは今スニーカーカルチャーが盛り上がっているんですか?

石川:半端じゃないです。インドネシアは一年中暑くて、アウターが必要ないので、彼らはみんなスニーカーにお金をかけます。インドネシアの人口は約2億6000万人。世界で4番目に多い国です。まだまだこれから盛り上がっていくと思います。

年々強まる定番志向。実はHOKAも好き。

ー 石川さんが今回挙げた5足は、さりげなくヒネリが効いていたり、知る人ぞ知るものだったりしますが、全体的にはシンプルでベーシックなものが多いですね。

石川:自分が歳をとったせいなのか、定番志向が強まった気がします。派手なものやチャレンジングなデザインものには食指が動かなくなりました。レアものやハイプなものは最近なんだかお腹いっぱいだし。

ー ハイテク系のパフォーマンスシューズには興味はないですか?

石川:いや、実は〈ホカ オネオネ〉は大好きでよく履きます。あの履き心地の良さは唯一無二だと思うので。最近はコロナのせいで行けていませんが、海外出張など街を歩き回る機会が多い場面ではたいてい〈ホカ オネオネ〉を履いていきます。

ー たしかに〈ホカ オネオネ〉の履き心地は抜群ですし、一度履いたら病みつきになりますよね。さて、話は尽きませんが、そろそろお友だちを……。

石川:〈GR8〉の久保光博くんを紹介します。彼とは同い年です。彼が今どんなスニーカーに着目しているのか気になります。

ー たしかに気になりますね。今日はありがとうございました!

PROFILE

石川 涼
(株)せーの 代表取締役社長

1975年生まれ。2002年、せーの設立。〈VANQUISH〉、〈#FR2〉、〈gonoturn〉など数多くの人気ブランドを手掛ける。

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