初尽くしのお店はエンターテインメントに満ちている。
日本初のフラッグシップストアは店そのものも那須さんにとって印象深いものでした。ウッドを基調としたグローバルデザインコンセプトのなかでも、特に注目したいのが世界ではじめて採用された「ティソ ラトリエ」。ここは時計のチェックアップ(点検)をはじめ、“あると便利” なサービスを提供するコーナーです。
ガラスケース越しではなく、間近に時計を見ることのできるフリーアクセスディスプレイや、金融立国であるスイスが誇る「スイスバンク」の金庫をモチーフにしたディスプレイなど、展示方法も趣向が凝らされています。


世界初お目見えとなるカウンター「ティソ ラトリエ」。本国の厳しい研修を受けたブティックのスタッフが時計のチェックアップ、コマ詰め、ストラップのパーソナライゼーションにその場で対応してくれる。


「言われてみればなるほど “金庫” なディスプレイはもちろん、ブティックのエントランスにある〈ティソ〉の本社工場が映し出される巨大なLEDモニターにも見入ってしまいました。この店にはお客さんを楽しませようという仕掛けがいたるところに隠されています。エンターテインメントが感じられる店だと思う」
素通りできないのが、展示スペースを兼ねたスケルトンのエレベーターです。乗り込んだ那須さんは「近未来だ、近未来だ」とつぶやいていました。