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フイナム フィッシング クラブの初陣。ランカーサイズのブラックバスを目指して、いざ亀山ダムへ!
MONTHLY JOURNAL MAY.2021

フイナム フィッシング クラブの初陣。ランカーサイズのブラックバスを目指して、いざ亀山ダムへ!

「フイナム ランニング クラブ♡」に次ぐコミュニティとして、新たに「フイナム フィッシング クラブ」を設立しました! いろんな人に話を聞くと、幼いころに釣りをしたことは何度かあって、楽しかった思い出と釣った感動を覚えているけれど、大人になってからはやっていないとのこと。釣り人なら共感すると思いますが、釣りにはハマる魅力がたくさんあって、子どものとき以上に楽しめるわけです。それを肌で感じるため、ほぼ素人のぼくたちが実際に釣行してみました。海釣りや渓流釣りと釣りの種類はいろいろありますが、まずはファッションとの親和性も高いバス釣りから。「フイナム フィッシング クラブ」の初陣、その結果やいかに!?

ドキドキ、ワクワクの初釣行! 果たしてブラックバスを拝めるか!?

午前3時30分。「こんばんは」なのか、「おはようございます」なのか分からない時間に集まった今回のメンバーは、しっかり寝た人もいれば、寝られずに来た人も。少し前なら、まだ居酒屋かクラブにいる時間です。眠気と期待が入り混じりながら、目的地へ出発! クルマの中では「釣れる気しかしないっす」なんて、自信満々に語るのは、釣り人あるあるでしょうね。

朝日が顔を出したばかりの時間に到着。天候はくもり、気温14度。澄んだ空気と木々の香りを吸い込みながら準備を始めました。

今回訪れたのは、千葉県君津市にある亀山湖(亀山ダム)。関東有数のバス釣りスポットとして知られている人気の場所です。周囲にはレンタルボート屋さんがいくつもあり、船舶免許を持っていなくても運転できるボートでバス釣りを楽しめます。今回は、ぼくたちもボートで挑戦します。今回のメンバーはこちら。

石井陽介 (下段右)
フイナム副編集長
『フイナム アンプラグド Vol.11』の取材をしながら、釣りの魅力にずぶハマリ。で、“たのしくたのしくチルアウト”をモットーに、フイナム フィッシング クラブを立ち上げる。「ほぼ初めてのバス釣りです。記事のためにも、とにかく釣らなきゃ!」

市川純平 (上段中)
o.r代表/編集者
さまざまなブランドマーケティングやメディアの製作に携わる。今回の釣行で唯一の識者だが、数日前に怪我を負い、満身創痍の状態で登場。「1番釣り歴も長いので、責任を持って一番大きいブラックバスを釣り上げたいです」←後にこの発言を激しく後悔。

松下 圭 (上段左)
BEAMS プレス
セレクトショップ「ビームス(BEAMS)」のメンズカジュアルのプレスとして、辣腕を振るう。1週間前から亀山湖の釣果ブログをチェックし、気合い十分。「立っているだけでも楽しいけど、釣ってナンボ。何が何でもバスと一緒に写りたい!」

池本史彦 (上段右)
フォトグラファー
雑誌やウェブ、広告などで活躍。アウトドアフィールドでの撮影が多く、釣り取材もこなす。「海で撮影しながら片手間でシーバスを少々やったことがありますけど、バス釣りは初心者。まあ、シーバスでさえも、そんなに多く釣ったことはないですけどね」

小松翔伍 (下段左)
ライター
ファッション誌やウェブマガジンを中心に執筆。本稿を担当しながら、ちゃっかり参戦。最初に釣る、しかも50cmオーバーを、とラージマウスバス以上の大口を叩く素人。「前々日、渓流釣りに行き竿を折りました。その前に行った海釣りもボウズでした」

The Fish Head(いちばん右)
マスコット
オリジナルモンスターを描き続けるアーティスト、TOMASONさんが生み出したフイナム フィッシング クラブのマスコットキャラ。「魚の頭をした魔術師。釣りが好き。魔法を使えばどんな魚も捕まえることができるが、釣りに対してはストイックで魔法を持ち込まず只々楽しむことを優先する。釣りは魔法を使わない魔法体験なのかもしれない。それは彼にしかわからない」とのこと。

石井&市川、松下&池本、小松&ファトグラファー烏頭尾(うとお)の3ペアに分かれてボートに乗り出発。ボートに乗るだけでもテンションが上がりますし、体をかすめる柔らかい風が心地いいものです。周囲を見渡せば新緑がまぶしく、これだけでも来た甲斐がありました。

何度も亀山ダムを訪れている市川さんの誘導で、最初のポイントに到着。虫や小魚(※ベイト)が動き始める朝は、ブラックバスも朝食を狙うので、特に釣りやすい時間帯。みなさんご多用かと思うので、昼過ぎまでを目処にスタート! 誰が最初に釣るのでしょう!?

いざ始めると、先ほどまでの和気あいあいとした和やかな空気が一変。みなさん、一心不乱にリールを巻いています。聞こえるのはキャスト音と鳥のさえずりだけで、時おりブラックバスがベイトを追い回し、静寂の水面を割る音が響きます。どれくらい時間が経ったでしょうか。石井&市川ペア、調子はどうですか?

市川:ほどよくローライト(曇り・直射日光がない)で、たまに雨もパラついているから、コンディションはまずまず。とりあえず朝イチは大きめのトップウォーターで、写真映えするような1本に期待したけど、見事に不発。まぁまだ朝なので大丈夫大丈夫。

石井:とりあえず、ずぶの素人なんで、キャスティングの練習をしています。どのタイミングでリールから指を離すのか、どういうふうにロッドを振ればいいのか。あと、たくさんルアーを買ったものの、どう動くか分からないから、ちょこちょこ変えながら確認中。

市川:釣りやすい季節にはまだ少しだけ早いけど、1発大きいのが出る可能性は十分にある時期。少し風が吹いてきたので、ベイト(エサとなる小魚)が集まりやすそうな、岸近くのブレイク(かけあがり・地形変化してる場所)にスピナーベイトやシャッドを連投しているところ。ちなみにバス釣りでは、「風が吹いたらスピナーベイト」って格言もあるんです。ぎりぎり水中が見えるくらいのシャロー(浅瀬)を回ってみたら、産卵中のバスがいくつか見えたよ。まぁそのうち釣れるでしょ、うん……。

水温が上がり出す春は、ブラックバスの産卵シーズンで、大きいサイズが釣れる季節。岸際の浅瀬に居着くことが多いので、まずはくまなくチェック。一方、少し遠くに離れていた松下&池本ペアは?

池本:シーバス釣りでは使わないクランクベイトやポッパーが、どう動くか確認しているけど、かわいいね。海じゃルアーが見えないから、見えるのがおもしろい。でも、それで朝まずめをつぶしちゃった。

松下:久しぶりのバス釣りだから、キャスティングに手こずっちゃって……。開始
3投目で枝に引っ掛けた(笑)。ノーシンカー(重りなし)だと軽くてうまくキャスティングが出来なかったから、ラバージグのセットで岸際を攻めていて。個人的に、〈ゲーリーヤマモト〉のシングルテールクラブワームは、過去に釣れるイメージがあったから、2時間くらいすれば釣れるだろうと思っていたのに、現実はそんなに甘くなかったですね(笑)。

池本:とりあえず、松下くんと相談しながら、よく分かんないけど、ここいそうな気がするって、なんとなくの雰囲気であちこち回っていて。

松下:全然釣れないのはエリアのせいだと思い、みんなとは距離をとって、秘境みたいなエリアに行っていた。そこは静かで、バスも跳ねていたから、ここなら釣れる! と池本さんと気合を入れ直してみたけど……。バスは見えるのに釣れない。悔しい!

そして、烏頭尾さんと私小松も、みんなと同じく、反応なし。こっそり持ってきた毛鉤を使う反則技(?)も、見事に惨敗でした。そんなに甘くはありません。気づけば昼過ぎで、タイムアップ。

釣れなかったけど、楽しかったからオッケーでしょ、と落胆しつつも集合すると、「ケツある人います? このままじゃ帰れないよね……?」と石井がひと言。満場一致で、ボート返却時刻いっぱいまで延長することが決定しました! みんなやる気満々です。

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