はやくこの世界のつづきが見たい。
ー お話をお伺いしていると、ヴィルヌーヴ監督は、SF映画のデザインに対する愛とセンスがあることがわかりました。
自分も含めて、メカニックデザイナーは監督になるひとが多いんです。ぼくらデザイナーの仕事は、言葉では語らず、ビジュアルで世界を体現するというもの。そうなると、世界観を創作して、世界全体をつくりたくなっちゃうんですよ。そういうのと同じ波動をひしひしと感じる作品でしたね。
ー 衣装もすごくきれいでした。
衣装は素晴らしかったですね。アトレイデスもフレメンもよかったし、衣装や舞台をステージごとに変えてきていましたよね。
たとえば、アトレイデス家の故郷カラダンでは安全な領地だから戦闘用ではなくリラックスもできる正装でいるけど、砂の惑星 “DUNE” では何が起こるかわからないから砂漠戦用の戦闘服を着ていました。色もそれぞれの公家や軍によってイメージカラーがはっきりしてました。続編に初登場するであろうキャラクターの衣装も気になります。
ー 気がはやいかもしれませんが、続編で楽しみなことはなんですか?
原作を読んだ身として知っているのは、続編の物語は主人公ポールの覚醒と、とてもシンプルな復讐ターンがはじまるはずなんです。でも、おそらく監督はすこしアレンジを加えてくるんじゃないかなと。ただし、原作をないがしろにするのではなく、あくまで原作の魅力を引き出すための、よきアレンジを施してくれるんじゃないでしょうか。それこそ、我々が望む原作の映画化というやつで。あとは皇帝やスペースギルドなどの描写がどうなるのか、楽しみです。それと、まだ登場してない男爵の甥、フェイド・ラウサ。コメントでもしたのですが、スキンヘッドだったらやだなあ(笑)それで、続編はいつ公開か決まっているんですか?
ー いや、公開どころか、製作自体もまだ決まっていないんです。この作品の興行成績も影響するようでして。
え〜、てっきり二本撮りしていると思ってました。いやー参ったな。これで終わったらほんとに残念、というか大ショック。本当につづきはまだつくってないの? まじかよ(としばし独り言がつづく…)。いくらでも宣伝するから(笑)。ぜひ多くのひとに観てほしいです。
