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THE AMERICAN CASUAL 2022 Vol.2令和のアメカジ入門。アメカジ的5ポケットジーンズとシューズのいまどきな関係。
MONTHLY JOURNAL Feb. 2022

THE AMERICAN CASUAL 2022 Vol.2
令和のアメカジ入門。アメカジ的5ポケットジーンズとシューズのいまどきな関係。

アメカジの定番アイテムと言えば、いまも昔も5ポケットジーンズでしょう。むしろあまりにスタンダードで身近過ぎたせいか、ここ数年はイージーパンツやトラックパンツのようなリラックス感とヒネり感のあるアイテムが流行ってきた印象があるのも事実。だけど、5ポケットジーンズを履くだけでアメカジ度も上がるうえ、シルエットや加工感、素材やレングスを調節すればイマっぽくも仕上がるもの。今回は4つのジーンズと4つのシューズを題材に「いまジーンズを履くならこういう感じがいいんじゃない?」という攻略法を提案してみます。

  • Photo_Shota Kikuchi
  • Styling_Shohei Higashi
  • Text_Shunsuke Hirota
  • Edit_Yosuke Ishii

BOOTCUT × JOGGING SHOES ハイテクジョグシューズとハズしの妙を楽しむ。

もともとウエスタンブーツと組み合わせた時にシャフトを覆えるように、裾広がりなシルエットを備えているのがブーツカットの5ポケットジーンズ。カウボーイの男伊達を象徴するアイテムであり、エンジニアやレースアップなど長めのブーツと合わせた時にキレイなシルエットを描くため、男らしいコーディネートには欠かせないアイテムです。日本でも渋カジブームの頃に〈リーバイス®︎〉の517と〈レッドウィング〉のエンジニアが足元の定番になったのも記憶に新しいところ。そして、ブーツ以外とはマッチしないアイテムかと言えば、実はさにあらず。70年代のヒッピームーブメントの頃はブーツカット(もしくはベルボトム)一択と言えるほど流行したアイテムゆえに、スニーカーと合わせるのも当たり前だったのです。

〈リー〉アメリカンライダース 102 ブーツカット ¥14,300(リー・ジャパン カスタマーサービス)、〈ニューバランス〉スニーカー ¥30,800(ニューバランスジャパンお客様相談室)

ブーツカットはウエスタンをルーツに持つアイテムゆえに、選ぶブランドもそれを踏まえて考えたいところ。たとえばジーンズを象徴するパーツと言えば打ち抜きリベットですが、実はウエスタン系ジーンズにおいてはご法度なのです。なぜならば、カウボーイの魂である馬の鞍を傷つけてしまうため。〈リー〉ではバツ印に縫った”スレッドリベット”で補強したり、〈ラングラー〉では表面が平らな“フラットリベット”を採用したりと、いまなおカウボーイからの支持が厚いブランドは各社工夫を凝らしており、それらのディテールも見所&スタイリングのポイントなのです。

そしてブーツカットに合わせるシューズとして今回チョイスしたのは、ジョギングシューズ。ジョギングがアメリカで大流行したのは80年代であり、〈ニューバランス〉の990をはじめとしたジョギングシューズの名作の多くはその頃に誕生しました。しかし、当時はブーツカットにとって冬の時代。70年代に大流行りしたブーツカットが90年代の日本でふたたび返り咲くまで臥薪嘗胆していた期間であり、ゆえに普通は組み合わせないアイテム同士でもあります。しかし、だからこそ、そんなヒッピー的なカルチャーを持つブーツカットに、あえてクリーンでスポーティーで都会的なシューズを合わせ、都市型ヤッピーなノリでミスマッチを楽しんでみようという提案なのです。

ブーツカットの難点が股下に合わせてレングスをカットすると、せっかくの裾広がりなシルエットが消えてしまうところ(泣)。それにロールアップも似合わない。ゆえに裾はダブっと残しつつ、ボリュームのあるジョギングシューズを合わせてコーディネートしてはどうでしょう。イメージは、70年代にヒールブーツと一緒にブーツカットを履いていたヒッピーが大人になって就職してジョギングをはじめた感じ、でしょうか。ほどよくハイテクでほどよくレトロなルックスを持つ〈ニューバランス〉の990v5を足元に合わせれば、フェード感のあるジーンズにクリーンさをプラスしてくれます。

ジョギングシューズ選びはまず、クラシカルなデザインがベースにあるハイテクレトロ系が第一候補。アッパーもソールもほどよくボリューミーで、様々なジーンズとフィットしてくれる万能選手です。よりイマドキ感を加えたいなら、その進化系であるトレランシューズも選択肢として確保しておきたいところ。溶着アッパーやクッション性を確保した分厚いソールが近未来感に溢れ、よりブーツカットとのミスマッチ感を強調してくれるのです。

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JOGGING SHOES

HOKA ONE ONE
BONDI 7
左:トレランシューズの快適さをファッションシーンに持ち込んだ第一人者と言えば、〈ホカ オネオネ〉。ボンダイ7は同ブランドのロードシューズのなかで最もクッション性に特化したボリューミーなソールが特徴。2万3,100円(デッカーズジャパン) New Balance
M991 NV
中:〈ニューバランス〉のなかでも80年代から続く990直系のデザインにABZORBを搭載して2001年に登場した991。特にこちらはデデュー20周年記念としてメイドインUKで展開するネイビーカラーが特徴です。3万800円(ニューバランスジャパンお客様相談室) ASICS
GEL-LYTE Ⅲ OG
右:〈アシックス〉が87年から展開するゲルライトシリーズを今に受け継ぐゲルライト スリー オージーは、履き心地はもとより、80-90年代感溢れるカラーリングも最高じゃありませんか。1万4,300円(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室)

INFORMATION

アシックスジャパン株式会社 お客様相談室

0120-068-806

エンジニアド ガーメンツ

03-6419-1798

シースター

03-6427-9440

デッカーズジャパン

0120-710-844

ニューバランスジャパンお客様相談室

0120-85-7120

ネペンテス

03-3400-7227

ハリウッド ランチ マーケット

03-3463-5668

ビームス プラス 原宿

03-3746-5851

ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス

0476-50-2626

ミスタークリーン

090-2206-1755

ユーソニアン グッズ ストア

03-5410-1776

リー・ジャパン カスタマーサービス

0120-026-101

リーバイ・ストラウス ジャパン

0120-099-501

レッドウィング・ジャパン

03-5791-3280

レッドウッド メインヤード

03-6277-5130

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