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着ぶくれ手帖 〜金子恵治のファッション備忘録〜  2022年夏のバイイング日記 第二回 フランス編

着ぶくれ手帖 〜金子恵治のファッション備忘録〜
2022年夏のバイイング日記 第二回 フランス編

ここ数年のファッションシーンを、名実ともに牽引してきたファッションディレクターの金子恵治さん。フイナムでは、彼の一挙手一投足を追いかけていく連載「着ぶくれ手帖」をスタートさせました。初回の記事は、この夏に久しぶりに海外で行ったバイイングの完全記録。第二弾はエスプリの国、フランスです。写真を見ているだけで旅に行きたくなる、そんな道中記となっております。

  • Photo_Keiji Kaneko
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Komuta

飽きてしまっていると視野が狭くなってしまう。

ー出張前の不安はこの辺りではもうなくなっている印象ですが、どうでしたか?

金子::完全になくなっていました。もうどんどん行っちゃおう、みたいな。

ーやっぱり空白の2年半が長すぎたんですね。

金子:よく捉えれば充電期間でしたね。毎回出張へ行くたびに初心に帰ろうとは思っているんですが、それでもマンネリというか飽きを感じている部分はこれまであったので。そういう意味では2年半は無駄ではなかったなと。飽きてしまっていると視野が狭くなっちゃうんですよ。すべて見逃さないというスイッチが入っていました。

だけど、この後ニューヨークへ行ったあとに、またちょっと気持ちが変わってしまったところがあって…。

ーでは、その話はアメリカ編で聞くことにしましょう。

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