ようやく顔を見せてくれた魚たち。

14時を過ぎたくらいなのに、すでに太陽は西に傾き始めました。リールを巻いては止めて、また動かしてを繰り返し、時間を忘れて黙々と釣りに没頭します。
石井:膝くらいの水深に立っていたのに、気づけば釣りたい一心で腰まで浸かっていました。ポツンと水のなかに立っていると、集中しちゃうもんですね。
足元のゴロついた石で転ばないように全身の神経を尖らせ、ロッドの微細な動きを感知する。日常生活では味わえないほど、感覚が研ぎ澄まされます。すると、岸のほうから歓声が!

ウグイです! 釣ったのは同行してくれた〈ダイワ〉のスタッフさん。30cmほどに成長した立派な姿にテンションが上がり、俄然やる気がみなぎります。

しばらくすると、またヒットした〈ダイワ〉のスタッフさん。次はニジマスです! 浅瀬まで追いかけてきて食ったそうです。魚が活発になってきました! 釣れそうな雰囲気のなか、石井と小松の竿にも手応えが。



石井:いちどアタリがあったけど、うまく合わせられず。早すぎたのかな。アワセはいつもやっているブラックバスと違うから、感覚が難しい。悔しいですね〜。
小松:こちらもブルブルブルっと明らかな生命反応をロッドから感じたけど……。釣り上げることはできませんでしたが、その反応だけでもなんだか嬉しいです。ルアーが落ちているタイミングだったので、アメマスだったのかも。
そんななか、ガイドさんが念願のアメマスをキャッチ!

エゾイワナとも呼ばれていて、斑点模様が美しいです。アメマスが顔を出したところで日が暮れて、タイムアップ。お迎えの船がやってきました。残念ながら釣れなかったフイナム フィッシング クラブ。釣果はゼロですが、まずは北海道の大自然を文字どおり肌で体感できてよかったと、論点をすり替えて開き直ることにします。

