地元民にも愛されるアットホームな床屋。

物腰が柔らかい「HUB」の店長、長岡智博さん。
昔ながらの老舗と混じりつつ、多くの個性的なショップが生まれ賑わいを見せる幡ヶ谷。この街を代表する自転車屋「BLUE LUG」の系列店として、「HUB」は2020年にオープンしました。
店名は、自転車の車輪の中心部分を担う重要なパーツであり、空港や駅の路線網の中心地という意味でも使われる “ハブ” が由来。地域のコミュニティを繋ぐような存在を目指しているそうです。



たくさんのクルマが走る甲州街道沿いにお店を構えていますが、店内は大通りの騒々しさを忘れさせるアットホームな雰囲気。カット台の正面にはトロフィーやカメラ、写真などが雑然とディスプレイされています。
BGM代わりに流れるのは洒落た音楽ではなく、AMラジオ。この空間を例えるなら、いわゆるオシャレなバーバーではなく、地元にありそうな床屋です。そのため、初めて訪れてもリラックスでき、美容室に行くのが気恥ずかしいというひとも安心して入れます。オープン当初こそ「BLUE LUG」の関係者ばかりでしたが、いまでは30代を中心に子供から年を重ねた方まで通います。店内では「HUB」のオリジナルアパレルや「BLUE LUG」のクージーといったスーベニアの販売も。

お店を切り盛りするのは、店長の長岡智博さん(写真右)とニゴさん(写真左)。多趣味な2人のひととなりがお店に色濃く反映されていますが、特にそれを物語るのが待合スペース。ここは長岡さんのサウナ好きが高じて、外気浴をする “ととのいスペース” をイメージしたそうです。
ほかにもツッコミどころ満載の品々が飾ってあるのでカット中の会話にも困りません。ここは、都会の感性とローカルの居心地のよさがいい塩梅で調和する床屋です。2人の和やかな雰囲気が相まって、気軽に足を運びたくなってしまいます。
「男らしく、柔らかい雰囲気でお願いします」


新生活に慣れるまで、朝はバタついてしまいがち。ヘアスタイルを丁寧にセットしている時間がない、なんてことも珍しくありません。そこで長岡さんが提案してくれたのは、パパッとスタイリングできる、ツヤ感のあるセンターパート。サイドと襟足はカットで仕上げ、ほかは長めに残しています。襟足のラインをカミソリで仕上げることで、首筋がすっきりとして清潔感のある印象に。シェービングをしてくれる床屋ならではの技術が光ります。このしっかりとキメすぎない、ゆるい雰囲気のヘアスタイルはざっくりとしたセットでオッケー。サイドと襟足は短いので、スタイリングは簡単です。
セット時間を短くできるスタイリング剤。

左からwillow ナチュラルヘアオイル ¥2,750、まいにちグリース ¥3,080
今回使ったのは「HUB」オリジナルの「まいにちグリース」と「willow ナチュラルヘアオイル」。柔らかさにこだわったという「まいにちグリース」は、伸びがよくて髪に馴染みやすいところがポイント。ラベンダーをベースにした香りなので女性でも使えます。ツヤを出す「willow ナチュラルヘアオイル」は天然由来成分100%。セットが終わったあと、そのまま手全体に広げれば保湿効果もあるとか。スタイリングはグリースとオイルを1:1の割合で混ぜて、髪に馴染ませるだけで完成します。
HUB
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-25-2
電話:070-8520-7550
Instagram:@hub_hatagaya