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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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web2.0が気になる

2006.04.13

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出先でメールの確認をすることも多いのでGoogleがサービスしているGmailというサービスを利用している。売りはストレージの大きさ。メールを削除しなくてストックし、しかも整理しないでも検索でいつでも呼び出せるというもの。無料のサービスだが、adsensの広告がメールの文面に合わせて表示される。それが収益のモデルだ。


人によってはメールなどのプライベートな情報が、検索エンジンによって監視管理されていることにアレルギーを感じるかも知れない。実際そうした議論は盛んだ。事実自分もちょっと気にはなる。


昨日、電車に乗る前に手持ちぶさたなので久々にニューズウィーク日本版を買ってみた。「あなたの個人情報ググられてます」という記事を新聞広告で見ていて気になっていたからだ。


読んでみてあまり新味はなかった。見事に見出しに踊らされた格好だ。タイトルが内容のすべて、といえば言い過ぎか。最近、雑誌にそんな印象を持つ。ネット上に落ちている記事の方が、ちょっと面白かったりするし、信頼性に足る物も多い気がしてきている。


続く「ウェブ2.0で稼げる企業」という記事は興味深かった。その中にジェームス・スロウィッキーの「平均的な知恵を合わせれば、牛の体重やアカデミー賞受賞者を専門家より正確に予想できる」と主張しているとある。つまりブロガーなどが集まれば、有能なジャーナリストを陵駕しうるという意見だ。これ以前、同意のことをホリエモンが、主張していたような気もする。


旧来の既得権者、出版界、言論界、テレビ、マスコミなどは、そうした意見を頭から排除している。よくそんなコメントを見たり読んだり聞いたりする。しかしネットのパワーユーザーは、そうした意見に真っ向から対立する。本来、リベラルなマスコミが保守的になり、ネットユーザーのリベラルさについていけてない。


昨日、NHKのことを書いたけど、この2006年現在、コミュニケーション媒体の価値の転換点にあると言えるのでは。いろんな本やブログなどで、多くの人がそれを指摘しているが、本当にそれを実感するこの頃だ。これは将来、多くの国民の仕事観やライフスタイルにも大きく影響を及ぼしそうだ。


一体どんな社会になるのだろうか。テレビの影響力はぐっと下がるのだろうか、それとも。
新聞の宅配制はなくなるの? 出版社は?
頭の体操になります。

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