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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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初メット

2007.02.19

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 東京マラソンに参加した皆様、本当にお疲れさまでした。ネットのニュースでしか情報を知りえないのですが、雨の中の大会だったようで。ほんと、あいにくの天気。今朝の体の調子はどうでしょう? 筋肉痛はまだこれからが本番。
そのマラソンエントリーを辞退した我々出張チーム。小さなトラブルがあり、思うようにことが進まず。ちょいイラな感じ。でもまあしょうがないので開き直るしかない。
それにしても連日、よく食うし、よく飲んでいる。「今日何を食うか」が一日で考えることの半分近くを占めているかもしれない。それにしてもNYのレストランが以前ほどおいしく感じないのはなぜだろう。先日のステーキはグレートであったが、それ以外は、うーむ、という感じ。こんなはずではない。
まるで頭の中は食い物だけのように書いたが、実は仕事もか細くこなしている。しかし今日は日曜だったので、空いた夕方の時間を利用して美術館に行ってきた。
ニューヨークにはフェルメールが8作品ある。30数点しかない作品のその4分の1近くがアッパーイーストに集まっているのだ。ちなみにメトロポリタンに5枚とフリックコレクションに3枚。
実はニューヨーク、かれこれ数え切れないくらい来ている。文字通り、ボストン時代は毎週のようにクルマで遊びにきていたので、回数では数えられない。延べの滞在日数にすると数ヶ月は軽いと思う。
そんな土地にあるメトロポリタンであるが、今回が初めてなのだ。いつでも行けるという勝手な安心感からか今日まで足を踏み入れたことがなかった。
でやっと本日、その目的を達成できた。
メトロポリタンの5枚の中では、アトムの額のような「眠る女」を最初に見た。想像していたよりも大きかった。イヤリングが本当に光っているようで、その部分に見入ってしまった。
次に見たのが写真の3枚。特に「窓辺で水差しを持つ女」はもっとも興味を持っていた絵だ(写真右端)。ごらんの通りの小品だが、存在感に圧倒された。まあ、これは何度も写真で、この絵を見ていたからという理由もあるのだろう。



vermeer.jpg

 今回はフェルメールを見るだけが目的であるし、次のフリックコレクションの閉館時間も迫っているので足早にメトロポリタンを後にした。
そして10ブロックあまり南のフリックコレクションへ徒歩で。閉館間際でざわついていたホールでコートを預け、人並みを掻き分けていたら「女と召使」がある部屋へ。あれ? ドネーションを払っていない! でもまあ、いいやということでない時間の中でじっくりと堪能した。
ここフリックコレクションはとても落ち着いて鑑賞できるいい美術館だ。ドガの「ザ・リハーサル」という油彩作品もあった。いやあ、持って帰れるのならそうしたいくらいすばらしい作品! その昔、このとんでもない金持ちは、個人でこれらをコレクションしていたらしいが、バチが当たるね、そんな贅沢したら。
閉館まで粘ったのだが、タイムオーバー。地下鉄の駅に向かう途中、ラルフローレンにちょいと寄って、シャツを数枚衝動買いした。お清めのような買い物である。
さて、これからネペンテスの鈴木大器と晩飯に向かう。イーストビレッジの寿司屋だそうだ。同行の田村が海外で日本食を食べると風水的によくないと言っていたが、それなら今日は最悪の一日だ。昼はそばだったし。

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