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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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犬と老人

2007.06.12

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「蔡さんはどうして犬を飼わないんですか?」と聞かれてもねえ。たまにいるですよ、こういう質問をする人。その度に答えに窮する。ひと言で言うとこれ以上、世話を焼く対象を増やすことができないと言うことなのだが、そればかりではない。なんでだろうねえ。面倒だから? たぶんそれが一番近い理由かも。
人に言わせると寂しさがまぎらうとか、癒されるとかいうですが、まあ確かにそんなんでしょう。どうしてもそのルビコン川を渡れない。
それにしてもこの世話を焼く対象というのは年を取る事に年々増えてくるからやっかいなものだ。精神的にも経済的にもあらゆる角度から面倒を見なくてはならないモノ、事、人が増えてくる。
昨日スタイリストのマスダテと昼食を挟んでこれから産まれてくる彼の子供について話を聞いていた時にぼんやりとみんな大変なんだなあと切に感じた。
いま問題の年金やコムスンの老人介護ビジネスの問題もこの世話焼きの究極のスタイルだ。国が、あるいは企業が世話を焼けない個人に変わって経済面、精神・物理面のサポートをするというものだ。その仕組みが瓦解している。
いま日本にどれくらいの犬がいるのか詳しくは知らんが、かなりの数がいると思う。こんなにペットショップが代官山に林立しているくらいだからねえ。
その犬の代わりに老人を飼う、いや失礼、老人の面倒を見るという風に転換できないものかねえ。老人を飼う、ではなく面倒をみると癒されるとかカワイイとかブランドとか、そんな風になれないものかねえ。そんなことができればこの問題一気に解決できそうなものなのだが。

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