ガングリオン - 代官山通信（蔡 俊行）

　家ではクーラーを一切入れないのに風邪を引いた。喉がすこしひりひりする。なんでだろ。
仕方ないので今朝、主治医に診てもらいに病院へ寄ってきた。ついでに右足の中指にできた腫れ物のようなものの正体を見極めてもらうため、皮膚科も予約した。
喉は軽い炎症を起こしているだけで、処方箋を出してもらった。体温計を抜くのにポロシャツの首筋から看護士（もちろん女性！ ポリティカルコレクトネスに留意した表記）が手を入れて取り出すのには驚いた。最近の病院はサービスがいい。
その後、皮膚科である。
恐る恐る靴下を脱ぎ診てもらった瞬間に女医さんがこういった。
「ああ、ガングリオンですね」。
なんだ、それ？
でガングリオンの説明を懇々と。結論からするとこんな小さなものは放っておいて大丈夫ということだ。しかしお医者さんともなるとあまりいい加減な事は言えないのですこし大げさな表現になる。
それにしても初めて聞いた病状だ。
今日からおれのあだ名は決まった。
「ガングリオン」。よろしくね。