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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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変な集団

2010.08.06

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 昨日夜、某出版社の友人と会食した。中目黒のこじんまりとしたお店。となりのテーブルは男性2名、女性4名のグループ。なにかの打ち上げらしい。宴もたけなわになってくると一人の男性のボルテージがどんどんあがり、声量は2倍増し。正直うるさかったけど、まあ仕方ない。

 で、聞くとはなしに彼らの話を聞いてみると、広告代理店や担当者の名前がでてくる。たぶん何かの制作会社の人たちなのだろう。

 途中、女性がちょこちょことトイレに立つ。化粧直しかも知れない。連れだって離席したりとなんだか慌ただしい。そのうち一人の女性が、酔っぱらってダウン。椅子の上で眠り始めた。

 仕切りの女性は、気配りの人でやたらこちらの方を気にしてくれて静かにするよう配慮してくれるのだが、とにかく王様のボルテージは一向に収まる様子はない。万能感に酔っている様子。世界はおれ中心に回っている。

 そこからは早かった。そそくさと勘定をし、眠った女性を他の女性が介抱しながら外にでる。王様はおぼつかぬ足取りで立ち上がり、なんとわれわれのテーブルの椅子にも座る始末。ステレオタイプな酔っぱらい。こんな演技したら監督からやり直せといわれるくらいなベタな酔っぱらい。

 嵐が去って、お店の人と歓談しているとオーナーらしき人がこっそりとこういうのである。

「さっきのあの女性、全然酔ってませんでしたよ。表にでたらシャキッと立ち上がって、さっさとタクシーに乗って帰りました。どうやら二次会に流れないためにみんなで演技をしていたようです」。

 なるほど。でもそんな助演女優賞並の演技をしなくても断れると思うのだが。

 ちなみにその女優さんは、代理店側の人。つまり女性ふたりがクライアントで、王様がクリエーター、のこりが制作および、代理店という並び。王様があまりにも横暴だから代理店の二人の寸劇だったみたい。

 何かそうとう入り組んでそうである。

 

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