ヒキマホロ。 - 編集Hブログ（平野正樹）

昨日。クルマコラム「エンスー講座Type R」を書いているヒキくんが、
約束通りの時間に原稿を上げて来ず非常に不愉快な気分になる。
なぜ外部の著者に対してこんな強気か？ 彼は自分の元の後輩だからである。
前職の時。（←最近このネタばっかりだ）彼は大学4年生でウチの会社のバイト面接に来た。
正確に言うと4年生の途中で辞めて来た。なんでも他の出版社で、学生は雇えないと
言われたとかで、だったら辞めないとどこも採ってくれないと思いこんでしまったらしい。
どーしても今すぐクルマの雑誌が作りたかったんだとか。正真正銘のバカだ。
きっと親は泣いただろうに。このヒキくん。思いこんだら一直線タイプ。
すっごい好きな彼女は同居してるのに家賃を延々払わなかったり（こないだ結婚）、
クルマを買おうとしてなんか騙されて手付け金返してもらえなかったり、
徹夜続きでトイレでぶっ倒れて、危うく救急車か！？ とか。
さらに言うなら、スーパーカーが大好きで、カウンタックとか超詳しい。
LP400が実は300km/h出てなくて、うんちゃら的なエピソードを語らせたらハンパない。
スーパーカーブームの頃の小学生がそのまま大人になったようなヤツ。
だってある日気が付いたら鉛筆でキレーに描いたLP400がデスクの前に貼ってあった。
なんだかムカついたので、消しゴムで消そうとしたら、
すごい剣幕で謝られた（怒れないから謝ったのだろう）。
まあエピソードはいろいろあるが、要するにただのオタクか？
正直いって使えないヤツ。編集にはまったく向いてなかった。
でも企画やら原稿に時折キラッと光るモノがあったのも事実。
フリーになってそのキラッを上手く発揮できてるかはよく知らんけど、
フイナムの連載はまあまあおもしろく書いてくれている。
そんな彼がまったくカンケーない写真の分野で賞を獲ったと嬉しそうに話してくれた。
新婚旅行で行った北海道の名物動物園「旭山動物園」の写真コンクール銀賞。
下がその写真。


旅費も出ないのに「せっかくだから」と表彰式に参加。
それ以前に愛車に乗ってフェリーで道入り。クルマで回る新婚旅行ってのがシブい。
そのあたりが良くも悪くもヒキくんらしさ。
原稿を約束通りくれなかった罰としていろいろ暴露してやった。
それにしても写真なかなかうまいな。