紙飛行機で宇宙旅行。 --ものについて。時々酒と、下ネタと。--
Ray and LoveRock
「写真を撮る人」
Ray and LoveRock(れい あんど らぶろっく)写真を撮る人、ファッションエ ディターでもある人。フツウの人ではありますが、生きることはどちらかという と下手です。文章もロックンロールしていければ良いなぁ。「ものや写真、少し はカルチャーのことなんかを書いていきたいですが、お酒のこと、下ネタも好き なんで、お付き合いください」
http://blog.livedoor.jp/rayandloverock/
ぼくのパリ日記。
2012.06.05
ぼくのパリ生活。1年3組れいあんどらぶろっく。

ぼくはパリに5年くらい、年に2回行っていました。 パリのメンズコレクションを見るためでした。
行ってみると、パリという町はぼくに合っているなぁ、と感じました。町全体が比較的他人に無関心で、それでいて、声をかけてくる。そのバランスが日本では感じられない、素敵なところです。
すぐに、ぼくはこの町の雰囲気になじみました。なじむ、という表現を少しだけ補足するなら、ぼくは町のなかで"きちんとしたストレンジャー"になることができたし、――それはぼく自身が町と同化していく大切なことだった――町は町のあり方を変えることもなく、時間が過ぎることを待つことなく、ごわごわだったデニムが体にしっくりするような感覚を持つことができました。
町と仲良くなるためには、町をたくさん歩くことです。サンミッシェルもサンジェルマンも、オペラも、モンマルトルもモンパルナスも、どこだって。大きいけれど、小さい町だし、小さいけれど、十分大きな町、それがパリなんです。
歩いていると、どんな小さな町にもカフェがあります。
小さなカフェに入る。入るまでは赤の他人、知らない人なんですが、なかに入って、万が一でも話しかければ、――ごく簡単な英語でも良いし、地図を広げてここに行きたいとジェスチャーするだけでもいい――すぐになんだ、かんだと相手にしてくれます。わりと話しかけてくるマダムなんかがいると、それはそれで楽しい時間になります。
カフェでいうと、ホテルの朝食に飽きたら(一日で飽きると思う)、カフェで食べる朝もおすすめです。カフェごとに特長があって、きっと自分にあったカフェが見つかるはずです。
パリの人たちはなんだか不思議です。さっきまで無関心だった人が、ベビーカーで困っている日本人を――恐らくどんな国の人でも――見たとたん我が身に起こったことのように、ぱっと手伝っている。そんな人を見かけることも珍しくありません。
そんなパリの人柄を現しているのが、カフェと、そしてパサージュではないでしょうか?
日本のアーケードのような屋根のある道です。日本のように広い道は少なく、とても狭い小路に屋根がついたような印象でしょうか。
マルシェのように生鮮食料品はあまり扱っていないけれど、古本屋さんや玩具屋さん、写真や絵を売っている店、そんなお店がよくありますし、食べ物屋さんもあります。
上からの光は優しく、きれいに回っています。
パサージュのなかでもぼくが好きなのは「ルパン(すみませんうろ覚えです)」というホテルがある道です。ホテルは泊まったことがないのですが、見せていただきました。部屋は小綺麗で、古びた感じが素敵でした。何よりも鍵の形がチャーミング! まるで最高級のアンティーク!(って、使っているうちに古びたわけですが)一度は泊まってみたいプチホテルです。
さて、そんなルパンのあるパサージュには、入ったことはないんだけれど、マジック屋敷というか、オカルトルームというか、なんとも言えない雰囲気の店(といっていいのだろうか?)があり、なんか好きです。
パリにはもうひとつの顔があります。
それは夜です。
昔、ブラッサイという写真家が『Paris Nuit(だったと思うのですが......画像は「PARIS BY NIGHT」でしたね......。)』、パリの夜という写真集を出版しました。とても幻想的で、魅惑的、セクシャルに富み、愛に満ち溢れた夜のパリの町。住んでいるものにしか撮れない町の確かな表情をとらえていました。
雨の日が特に美しく、濡れた石畳が妖しく光ります。暗いところはまるでコールタールのように、どこまでも深い、そして、まるで大きな宇宙でも奥に抱えていそうな真の闇のような黒さを持った写真もありました。
夜の明かりと町の暗さ、そのコントラストは、やはりパリならではだと思いました。
まだまだパリの魅力は語り尽くせないほどありますが、この辺りで。

ぼくはパリに5年くらい、年に2回行っていました。
行ってみると、パリという町はぼくに合っているなぁ、
すぐに、ぼくはこの町の雰囲気になじみました。なじむ、
町と仲良くなるためには、町をたくさん歩くことです。
歩いていると、どんな小さな町にもカフェがあります。
小さなカフェに入る。入るまでは赤の他人、
カフェでいうと、ホテルの朝食に飽きたら(一日で飽きると思う)
パリの人たちはなんだか不思議です。
そんなパリの人柄を現しているのが、カフェと、
日本のアーケードのような屋根のある道です。
マルシェのように生鮮食料品はあまり扱っていないけれど、
上からの光は優しく、きれいに回っています。
パサージュのなかでもぼくが好きなのは「ルパン(
さて、そんなルパンのあるパサージュには、
パリにはもうひとつの顔があります。
それは夜です。
昔、ブラッサイという写真家が『Paris Nuit(だったと思うのですが......画像は「PARIS BY NIGHT」でしたね......。)』、
雨の日が特に美しく、濡れた石畳が妖しく光ります。
夜の明かりと町の暗さ、そのコントラストは、
まだまだパリの魅力は語り尽くせないほどありますが、
