世界への切符をかけた決勝戦。
さて、舞台は再び大会へ。ついに決勝トーナメントがはじまりました。予選とは明らかに違う空気が会場を包み、ダンサーもオーディエンスの表情にも緊張が走ります。音が鳴るのを固唾を飲んで見守るなか、ついにMCの合図とDJのブレイクビーツで戦いの火蓋はきって落とされました。
「BODY CARNIVAL」の対戦相手は「Kyoto」。同じ地元の名を冠したクルー同士の対決に、フロアの熱気は一段と跳ね上がります。声援を味方につけ、審査員の満票で勝ち進むと、準決勝の韓国「EEIGHT」も4-1で跳ね除け、勢いそのままに決勝へ進みます。
相手は、2024年のパリで世界4位入賞、日本選手団の旗手も務めたShigekix擁する「Ⅻ AFTER OURS」。
まずフロアに躍り出たのはOUKIさん。DJの重低音に合わせ、その大きな体がふわりと宙に浮き、着地の瞬間、フロア全体がドンと震える。観客席からも自然とどよめきと拍手が湧く。
続いてTAKEさん。しなやかな身のこなしで滑り込むように動き出す。緊張をおくびにも出さず、実に楽しそうなブレイキン。TOAさんはパワフルで安定感があり、音に動きをビタビタはめていく。
HARUTOさんは豪快かつしなやかな動き、そして即興性もピカイチです。AYUMIさんは男性陣と比べると派手さはないものの、男性陣とは別のスタイルで勝負し、頭から足先まで神経が行き届き、見る者を引き込む細かな動きを随所に散りばめています。
そして5人全員での合わせ技。クルーバトルの醍醐味のひとつ。一週間しか準備期間がないなかで、息の合ったタイミングで繰り出していきます。OUKIさんの肩に手をかけたHARUTOさんが跳び、その着地と同時にTOAさんとTAKEさんも混ざり合い、目にも止まらぬ早さで技を決めていく。AYUMIさんも加わり、5人の動きがぴたりと重なった瞬間には、会場を揺らすような歓声が上がりました。
練習中に幾度となく「ここ、もう一回!」と繰り返していた部分。決まった瞬間、フロアの上で選手同士が思わず顔を見合わせる。その表情には、緊張よりも、むしろ楽しさが滲んでいました。
すべてを出し切り、いよいよ結果発表のとき。
判定は、僅差で「Ⅻ AFTER OURS」に軍配が上がりました。