CLOSE
FEATURE | TIE UP
モノリスが店づくりに求めた論理的思考と合理性。
MONOLITH MARUNOUCHI

モノリスが店づくりに求めた論理的思考と合理性。

「このバッグは必要か」。これは昨年11月にデビューした〈モノリス(MONOLITH)〉のキャッチコピーです。手に取るひとに訴えるような、挑戦的なメッセージを掲げる裏に、理由あるものづくりを行う、このブランドならではのブレない考えがあります。12月4日、東京・丸の内にオープンしたショップにも、そうした哲学と合理的なデザインが見事に反映されました。〈モノリス〉のディレクター中室太輔さん曰く、「プロダクトはもちろんのこと、この空間、そしてスタッフの制服にも、すべて理由があるんです」とのこと。では、その “理由” とは一体なんなのか? 空間を手掛けた「スモールクローン(SAMLLCLONE)」の佐々木一也さん、そしてスタッフユニフォームを担当した〈プロダクト トゥエルブ(Product Twelve)〉の川瀬正輝さんを迎え、彼らがこのお店のために考えたロジックについて、話を聞きました。

PROFILE

中室太輔

セレクトショップで販売スタッフ、プレスを経験後、ファッションを中心としたさまざまなブランドのPRやブランディングを行う「ムロフィス」を設立。2020年11月、自身がディレクションするバッグブランド〈モノリス〉をスタートした。

PROFILE

佐々木一也

「エグジット メタル ワーク サプライ」などを経て独立し、〈アンダーカバー〉や「ユナイテッドアローズ」、〈アーツ&サイエンス〉などを筆頭に、ファッションまわりのさまざまなショップの内装を手がけている。現在は「スモールクローン」の代表を務める。

PROFILE

川瀬正輝

「アーカイブ&スタイル」の坂田真彦氏に師事。企業、セレクトショップ、スポーツブランドでデザイナーを経験し、2015年に中嶋峻太と〈オールモストブラック〉をスタート。19年に自身のブランド〈プロダクトオールモストブラック〉を立ち上げ、21年にブランド名を〈プロダクト トゥエルブ〉に改名。

ブランド設立当初からお店をつくろうと考えていた。

ー 昨年11月にブランドがスタートして約1年という間もない期間でのショップのオープン。展開が早いですね。

中室:ショップをつくろうというのは、ブランドの世界観を伝えるため、設立時から思っていたことでした。〈モノリス〉とは何かを知っていただく上でやはりすべてのラインナップを表現できる実店舗は必要と考えたんです。〈モノリス〉のバッグは汎用性を持たせながらもさまざまなユーザーの使用シーンを想定して設計していて、バックパックひとつ取っても「STANDARD」「OFFICE」「PRO」で微妙に異なるディテールを採用しているので実物を比較検討していただきたいという思いがありました。

ー そもそものスタートから早めにショップを出そうという計画があったんですね。

中室:ローンチから1年以内にひとつかふたつお店をつくろうと計画していました。想定しているユーザー層が嗜好するエリアをいくつか探しているなかで、ご縁があり「新丸ビル」さんに出店することになりました。

上は「モノリス マルノウチ」のオープンを記念してつくられた1分の映像。

ー 丸の内にいらっしゃるお客さんと〈モノリス〉は相性がよさそうですね。

中室:そうですね。丸の内にはスーツを着てお仕事される方も多ければ、カジュアルな格好でお仕事されるクリエイターの方も多くいらっしゃいます。〈モノリス〉は汎用性を持たせてさまざまなスタイルのビジネスマンに向けたものづくりをしているんです。そういう意味で「新丸ビル」は相性がいいと思います。

ー すごくブランドが好調だと思うんですが、その理由をどう考えていますか?

中室:数字的なものとか、自分の肌感とか、いろんなベクトルで分析しているんですが、オーセンティックさを残した究極にシンプルなデザインでありながら、すごく機能的であるというところがお客さまに響いているのかなと。どんなスタイルの方にも馴染むソリッドなデザインと、スマホやパソコンを持ち歩くひとが増えたなかで、機能に関してもそうした時代性にフィットしているんじゃないかと考えていますね。意外とこれまでそういったバッグが無くて、多くの方が探し求めていたんじゃないでしょうか。

ー 〈モノリス〉はバックパックやトートバッグなど、各アイテムに「STANDARD」「OFFICE」「PRO」というレベル分けがされていますよね。お客さんが自分のスタイルに合うものを選べるのもポイントだと感じます。

中室:これはぼくらも驚きなんですが、「PRO」がダントツで売れているんです。当初は比較的プライスが低い「STANDARD」が一番売れるだろうと考えていたんですが、それをいい意味で裏切る結果が出ています。ブランドを設立した直後に〈テアトラ〉の上出(大輔)さんと対談させていただき、さらにはローンチと同じタイミングで南青山の「レショップ」でポップアップをさせてもらいました。それで感度の高い方々に知ってもらえたというのが大きいですね。そうしたお客さまは「どうせ買うならいいもの、ハイスペックなものが欲しい」という考えをお持ちのひとが多いような気がするんです。

INFORMATION

MONOLITH MARUNOUCHI

住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルティング1階
営業:11:00~21:00(日曜・祝日は20時まで)
電話:03-6551-2420
オフィシャルサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事#MONOLITH

もっと見る