とにかく人と会うこと。縁は本当に大事。
神奈川から約1時間かけて東京にある「HEMT PR」に到着した「ルーテシア」。オフィスに着いて早々に平山さんは仕事へ取り掛かります。

「前職から独立して、やっぱり価値観は変わりましたね。セレクトショップ時代は自分たちのお店で扱う服をPRしていたけど、いまはお預かりしているブランドさんの服の認知度を高めるのが仕事。だから同じPRとはいえ、やっていることはちょっと違うんです。いまは完全に業務を提供しているわけだから、クライアントさんが求めること以上のことをしようと思って日々がんばってますね」


そうして独立からコツコツと積み重ねてきた10年という年月の中で、「得られたものは大きかった」と平山さんは続けます。
「10年を振り返って思うのは、時代によって商品が変わるし、売り方も変われば、お客さんの買い方も変わる。それに対していろんなPRの方法があって、そこにフィットするやり方をみつけるのが自分たちの仕事なんだなと改めて感じていますね。そうした要望にひとつ一つきちんと向き合って応えているうちに、いろんな価値観やアイデアが生まれたように思います。もちろんそれは自分だけで見つけたものじゃなくて、関わってくれている方々の知恵があるからこそ。そうして発見したものを、また新しい仕事で、さらに別の角度で提案していく。そうしたアプローチっていうのは、前職のときとはまったく違うやり方だから、すごくワクワクしますよね」

そんな平山さんの仕事の極意。それは「とにかく人と会うこと」なんだとか
「これまでにお付き合いのある人はもちろんですけど、はじめての方も機会があればどんどん会いたい。会ったことのないスタイリストさんからリースをしたいとご連絡いただくことも多くて、どんなに忙しい状況でも一度は会うようにしているんです。会ってみないとわからない。話をして、そこから新しい繋がりが生まれる。また次に来てくれたときに、うれしい案件だったりもするわけじゃないですか。だから、そうやって未来のことを考えながら仕事をしていますね。縁は本当に大事ですから」
