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フイナムが選ぶ “2023年春夏” の注目ブランド13!
MENSWEAR SPRING / SUMMER 2023 PARIS FASHION WEEK

フイナムが選ぶ “2023年春夏” の注目ブランド13!

今年6月21日から26日に掛けて開かれた2023年春夏パリ・メンズファッションウィーク。現地に赴いたフイナム取材班は25本のショー、プレゼンテーションや展示会を含めると30本以上のコレクションをチェックしました。コロナ禍以降、新作の発表はオンライン上が主流でしたが、今回は多くのブランドがリアルなショーを選択。我々が目にしたのは服だけではなく、舞台となる会場、モデル、演出、来場者、招待されたセレブを一目見ようと会場外に集まる人々…。そこにはライブでしか起こり得ないエンタテインメント性というかファッションの多面的な面白さがありました。モニター越しでは得られない臨場感と高揚感。ネットやスマホがどんなに進化しようとも、やはりファッションはフィジカルで楽しむものなんだなと深く実感した次第です。それでは注目ブランドのコレクションを一気にプレイバック!

01 COMME des GARÇONS HOMME PLUS コム デ ギャルソン・オム プリュス

ショーはコンクリート剥き出しの無機質な空間に細長いランウェーを設置して行われた。

現代に現れたパンクな道化師。

2年半ぶりにパリの舞台に戻ってきた〈コム デ ギャルソン・オム プリュス〉。ショーの会場はパリの中心地、オペラのカプシーヌ通り添いの建物の2階。コンクリート剥き出しの伽藍堂になったスペースの窓を自然光が入らないように黒い板で覆い、長細いL字のランウェーを空間の中央に配置しただけという極シンプルな演出のなかで行われました。コレクションのテーマは「ANOTHER KIND OF PUNK」。中世の時代、主君にアドバイスを送る役目を担った道化師をモチーフに描いた内容で、道化師という通り、見るものを嘲笑うかのようなお面、そして鶏冠のようなカツラを被ったモデルたちが次々登場。このお面はなんとロンドンで手に入れたという100年くらい前のもので、コレクションに妙な説得力と深みを与えていました。パニエで裾を広げたようなコート、ゆったりしたサルエルパンツ、ひだ飾りで誇張したジャケットなど、ジェンダーをも超越するような服の数々は、圧倒的な迫力と強さを備えているように感じます。画一的なファッションが時代を支配するなかでいま、〈コム デ ギャルソン・オム プリュス〉の存在感は明らかに際立っています。

INFORMATION

コム デ ギャルソン・オム プリュス

オフィシャルサイト
Instagram:@commedesgarcons

エルメス

オフィシャルサイト
Instagram:@hermes

ロエベ

オフィシャルサイト
Instagram:@loewe

ケンゾー

オフィシャルサイト
Instagram:@kenzo

ドリス ヴァン ノッテン

オフィシャルサイト
Instagram:@driesvannoten

ジュンヤ ワタナベ マン

オフィシャルサイト
Instagram:@junyawatanabe

ウォルター ヴァン ベイレンドンク

オフィシャルサイト
Instagram:@waltervanbeirendonckofficial

アミリ

オフィシャルサイト
Instagram:@amiri

ポール・スミス

オフィシャルサイト
Instagram:@paulsmithjapan

マリーン・セル

オフィシャルサイト
Instagram:@marineserre_official

エチュード

オフィシャルサイト
Instagram:@etudes

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