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フイナムが選ぶ “2023年春夏” の注目ブランド13!
MENSWEAR SPRING / SUMMER 2023 PARIS FASHION WEEK

フイナムが選ぶ “2023年春夏” の注目ブランド13!

今年6月21日から26日に掛けて開かれた2023年春夏パリ・メンズファッションウィーク。現地に赴いたフイナム取材班は25本のショー、プレゼンテーションや展示会を含めると30本以上のコレクションをチェックしました。コロナ禍以降、新作の発表はオンライン上が主流でしたが、今回は多くのブランドがリアルなショーを選択。我々が目にしたのは服だけではなく、舞台となる会場、モデル、演出、来場者、招待されたセレブを一目見ようと会場外に集まる人々…。そこにはライブでしか起こり得ないエンタテインメント性というかファッションの多面的な面白さがありました。モニター越しでは得られない臨場感と高揚感。ネットやスマホがどんなに進化しようとも、やはりファッションはフィジカルで楽しむものなんだなと深く実感した次第です。それでは注目ブランドのコレクションを一気にプレイバック!

04 KENZO ケンゾー

会場に吊り下げられた巨大なペナント。1970年はブランドの創業者、髙田賢三がパリにはじめてブティックを開いた年だ。

先輩と後輩。

11月13日まで「文化学園服飾博物館」で開催中の展覧会「THE FUTURE IS IN THE PAST」。これはNigoが蒐集した門外不出のヴィンテージコレクションを彼の母校である「文化服装学院」の関連施設で披露するというもの。博物館の入り口に掲げられた挨拶文のなかでNigoは「文化服装学院の大先輩である髙田賢三氏が、文化の学生さん達と積極的に交流されていたことを知り、これからのファッション業界を背負って立つ若者の為に『自分にも何か出来ることはないか』と、考えたことが今回の開催のキッカケとなりました」と説明しています。Nigoが〈ケンゾー〉のアーティスティック・ディレクターに就任し、早くもこの9月でちょうど1年になるわけですが、この文章を読むと改めてNigoの髙田に対するリスペクトを強く感じることができます。それはもちろん新生〈ケンゾー〉のクリエーションにも通じる部分で、今回のコレクションもメゾンのアーカイブをモチーフに輪郭が形づくられました。例えば、会場や服の装飾に用いられたペナント風のデザインは80年代にあったフラッグをアレンジしたもの。そこに〈ケンゾー〉ならではの明るい色柄が加わることで全体が華やかな印象に。随所に用いられたセーラーやワークウェアのデザインも効果的です。当初、辛口なファッションジャーナリストたちはNigoの手腕を疑問視していたわけですが、それを見事に吹き飛ばす内容ではないかと。今後、NIGO®が〈ケンゾー〉でどのようなストーリーを紡いでいくのか、期待が膨らみます。

Topics 02

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コレットの血を引くあの店が閉店。

コンセプトストア「ヌー」が閉店していました。この店はパリの老舗「コレット」のシニアメンバーらが2018年に立ち上げたことで知られ、オープン当初から話題に。閉店の事情は分かりませんが、かつて我々も雑誌『フイナム・アンプラグド』で取材していただけに残念です。

INFORMATION

コム デ ギャルソン・オム プリュス

オフィシャルサイト
Instagram:@commedesgarcons

エルメス

オフィシャルサイト
Instagram:@hermes

ロエベ

オフィシャルサイト
Instagram:@loewe

ケンゾー

オフィシャルサイト
Instagram:@kenzo

ドリス ヴァン ノッテン

オフィシャルサイト
Instagram:@driesvannoten

ジュンヤ ワタナベ マン

オフィシャルサイト
Instagram:@junyawatanabe

ウォルター ヴァン ベイレンドンク

オフィシャルサイト
Instagram:@waltervanbeirendonckofficial

アミリ

オフィシャルサイト
Instagram:@amiri

ポール・スミス

オフィシャルサイト
Instagram:@paulsmithjapan

マリーン・セル

オフィシャルサイト
Instagram:@marineserre_official

エチュード

オフィシャルサイト
Instagram:@etudes

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