12 MARINE SERRE マリーン・セル


会場となったのは教育施設のグラウンド。ショーの冒頭に〈マリーン・セル〉のデザインチームがお揃いの格好で登場。
パリで開幕したスポーツの祭典。
錚々たる顔ぶれのパリ・ファッションウィークのなかでも意外な存在といえば〈マリーン・セル〉です。メンズコレクションに初参戦ということもあり、どういった発表になるのか注目を集めました。会場に選ばれたのはパリ郊外にある学校のグラウンド。「STATE OF SOUL」をテーマに掲げ、スポーツ競技の開会式をイメージしたような演出のもと行われました。まずトラックに現れたは、アイコニックな三日月のタイツにTシャツを合わせた格好の〈マリーン・セル〉のチーム。続いて、服のデザインごとに分けられたグループが一組ずつ登場する流れで、水着やトラックスーツ、ニット類などスポーティなアイテムを数多く提案。得意するプリントやジャカードの柄ものは、春夏シーズンらしいビビッドカラーで表現されていました。マリーン・セル本人の友人やミューズをはじめ、アスリート、アーティストなどをモデルに起用したところも見どころのひとつに。難しい時代のなかでもスポーツがひとの気持ちをハイにさせ、喜びや一体感を生み出すことをショーの形で表現したといいます。会場には業界関係者の他、服好きと思われる若者たちも多数来場していたのですが、彼らのチケットはオンラインで先着1,000名に配られたものなのだそう。〈マリーン・セル〉は今年6月でブランド誕生6周年。固定観念にとらわれないやり方で、自らどでかい花火を打ち上げました。