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古着サミット11 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。
Houyhnhnm Vintage Summit.

古着サミット11 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。

約1年の時を経てヴィンテージ偏狂家たちの古着放談「古着サミット」が、お久しぶりに戻って参りました。今野智弘、栗原道彦、藤原裕、阿部孝史と、シーンでも随一のパーソナルコレクションと圧倒的な知識を誇るレギュラーメンバー4名を迎え、それぞれが最近気になるアイテムやカテゴリー、あるいはメンバーたちと共有したいトピックを持ち込み、いつも通りの脱線も交えながら徹底的に深堀りしていただきます。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Takehiro Hakusui
  • Edit_Yosuke Ishii

「じつは水面下でダートマスものを集めています」

’80-‘90s CHAMPION REVERSE WEAVE COLOR BODY

藤原:先ほど今野さんの変わり種ハーバードのときにもちょっとだけ話題に上がった、〈チャンピオン〉のカラーボディも注目しているカテゴリーのひとつですね。栗くんも話していたように、ここ数年でハーバードやイエールなどカレッジものもピークを越えた感がある一方、一般的なヘザーグレーとは違った魅力のあるカラーボディ、中でもやっぱりアイビーリーグに属するカレッジものに再注目しています。

阿部:たしかにイイよね。市場的にも妥当なグレーに飽きた感じがあるんじゃないかな。

栗原:そうですね。特にカラーボディ独自の退色感や質感って、ある意味では古着ならではの面白みのひとつというか。

今野:特にこのサックスのリバースウィーブはあまり見ないよね。

藤原:そうですね。しかもリバースウィーブでは珍しいフロッキープリントで。

阿部:すでに高騰しているものなの?

栗原:ここ数ヶ月とかでスタンダードなグレーや染み込みプリントよりカラーボディの方を高めに付ける店が増えてきてはいますね。

藤原:そうですね。中でも個人的には特にトリコタグ時代(織タグへと変遷する’90年代以前のプリントタグ)のダートマスに注目していて。じつは水面下で結構集めています。

阿部:なんでダートマスなの?

藤原:やっぱり色ですかね。グリーンと言えばの代名詞的存在ですし、プリントもシンプルで。一時、ヴィンテージ好きの間では、いわゆる“目なし”(胸にチャンピオンのロゴ刺繍のない無地リバースウィーブ)ばかりが珍重されていましたが、その後にプリントものがあれだけブレイクしたのを受けて需要も大きく変化していったので、定番からカラーボディへの流れもある意味では必然的だったのかもしれませんね。

阿部:なるほどね。じゃあ、店頭にダートマスがズラッと並ぶときが近々来るってことね?

藤原:期待しておいてください(笑)。

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