CLOSE
FEATURE
古着サミット11 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。
Houyhnhnm Vintage Summit.

古着サミット11 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。

約1年の時を経てヴィンテージ偏狂家たちの古着放談「古着サミット」が、お久しぶりに戻って参りました。今野智弘、栗原道彦、藤原裕、阿部孝史と、シーンでも随一のパーソナルコレクションと圧倒的な知識を誇るレギュラーメンバー4名を迎え、それぞれが最近気になるアイテムやカテゴリー、あるいはメンバーたちと共有したいトピックを持ち込み、いつも通りの脱線も交えながら徹底的に深堀りしていただきます。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Takehiro Hakusui
  • Edit_Yosuke Ishii

「20年くらい探していたものにようやく出会えた」

WORK BRANDS VINTAGE NOVELTY

藤原:最後はワークブランドのノベルティをいろいろ持ってきたのですが、特に気に入っているのが〈カーハート〉のもの。今野さんも違うパターンを持っていて、ペンダントヘッドとして使っていたのが印象的で。

阿部:本来は何に使うものなの?

今野:ウォッチフォブと呼ばれるもので、当時は一般的だった懐中時計に付けるアクセサリーのようです。

阿部:へえー。ということは、かなり旧いものなの?

藤原:おそらく1910年代頃のものなんじゃないかと。

阿部:そこまで旧いともはやアンティークだね。いわゆる販促グッズだったのかな?

栗原:あるいは表彰された社員等に贈られた記念品とかの可能性もありますよね。

阿部:なるほど。存在自体は前々から知ってはいたけど、全く見つからないよね。

藤原:そうですね。20年くらい前から存在は知ってはいましたし、当時は確か8万円くらいだったと記憶していて、「まあ、いずれは」と考えていたのですが、気がついたらまったく見かけなくなってしまい、それから10年以上探して最近ようやく手に入れることができたので。

今野:ぼくの個体とも若干仕様が異なっていて、年代によって3パターンは確認できているんですがまだ他にもあるんじゃないかな。

栗原:表面に描かれた車両のディテールと裏面に記された工場や支社の表記が何パターンか存在するみたいですね。

阿部:へえー。当然高価なんだよね?

藤原:価格以前にまず出てこないんですよ。とにかく玉数が少ないみたいで。

阿部:そうなんだね。ebayとかでも出てこないの?

藤原:はい。あの当時に買っておくべきでしたね…。

栗原:この〈リーバイス〉のボタンタイプのやつは何?

藤原:これは’80年代に、あの〈ティファニー〉とのダブルネームで少量生産されたペンダントヘッドです。この辺も決して玉数が多いワケではないですが、このウォッチフォブに比べたらまだ全然見かけるレベルですね。

阿部:ウォッチフォブね。ちょっと気にしておこう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事#古着サミット

もっと見る