広い空間を自由にアレンジできるからいい。
最後のスポットに到着した「カングー」ですが、釣りをはじめる前に雄大さんが休憩を希望。カラダを休めながら気持ちをリセットし、3ラウンド目に臨みます。
朝に載せたコットはここで大活躍。広い車内空間は休憩スペースに様変わりし、しばしのリラックスタイムへと入ります。やみくもにスポットを巡るのではなく、所々で休憩を挟みながらリズムをつくるのが雄大さんのやり方。そうした合間の時間を埋めるのに、「カングー」が一役買います。
「『カングー』は広い空間を自由にアレンジできるからいいですね。コットを置けるクルマってなかなかないと思うんですよ。ぼくは夜中に車中泊をしながら釣りをしたりもするので、そうしたシチュエーションでも活躍してくれそうです」
起床後は「カングー」の観音扉を開き、そこに座っての食事。自然の中で食べるご飯は、どうしてこんなにおいしいのでしょうか。
「現実世界と切り離された感覚がありますよね。それによっていろんなことを忘れられて、頭が切り替わる。それが自分にとってすごく心地いいんです。前は友達と飲みにいくことが多かったけど、コロナ禍以降はその機会も減って、釣りにどっぷりなんです。だから二日酔いもないし、すごく健康的なんですよ(笑)」
食事を終え、次のスポットに向けての準備をはじめる雄大さん。健康以外にも釣りをはじめたことによって生まれたメリットがあるといいます。
「釣り仲間とはもちろんですけど、ぼくのお店に髪を切りにくるお客さんにも釣りをやっている人がいて情報交換をしたり、一緒に行くことも増えましたね。釣りがコミュニケーションツールになったんです」
同じ趣味を共有することで対話が増え、距離をグッと縮めることができたと話します。
「魚を釣るっていう行為は人間の本能的な営みだったりするじゃないですか。だから今日みたいにひとりでストイックに釣りをするのが好きで、自分だけの贅沢な時間を楽しんでます。でも、仲間と一緒に釣りをするのもまたちがったおもしろさがあって、いろんな発見があるんです」
準備が整い、再び湖畔へと繰り出します。普段はボートに乗ることが多いという雄大さんですが、最終地点では陸釣りに挑戦。「ここもオーバーハングができる、木々が生い茂ったポイント」とのことで、自身が得意とするスタイルで攻めていくようです。
1時間近く粘りながら、さまざまなポジションにキャスティングをしますが、なかなかヒットしません。そろそろ日も暮れそうな時間ということで、この日のアクティビティはこれにて終了です。