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相変わらずジダン
2006.07.14
暑い。蒸す。いやあ梅雨の合間の本格的な夏だ。朝から都内は30度超の気温。ふひー。
基本的に家ではエアコンを一切点けない。どんな寝苦しい夜も、扇風機の弱をリズムで首振りで凌ぐ。何年もそんなだから、エアコンに弱い。オフィスでは、色んなスタッフもいるのでエアコンをかけているのだが、どうにも効き過ぎで寒いのだ。まるで丸の内のOLみたい。
世の中はまだジダンの話題を引っ張っている。いろんなコメントを読むと、行為は悪い、しかし人種差別的な挑発も悪いとある。まるで挑発に乗ったジダンの行為も仕方がないというようなステートメントだ。
これはおかしい。頭突きは暴力だ。人種差別的な挑発されたものが暴力で相手をキズ付けても情状酌量の余地はないというのが、スジだろう。それを否定するようなコメントが、大手新聞などに載っていて、世の中の意見をリードしているように思える。先日書いた、北朝鮮の人へのいやがらせであるが、挑発に乗った彼らが暴力で対抗したとしたらそれは仕方がないと同情できることなの?
マテラッツィがなんと言ったかは分からない。「figlio di puttana(娼婦の息子)」なんて言い方がイタリアにはあるらしく、 子供でも罵倒語に使うそうだ。「お前の母ちゃんでべそ」的なもんか。アメリカにもありますね、「ファッキン、サナバビッチ」。同じような意味だと思う。そんな言葉とまあ家族を侮辱するようなワードを組み合わせた言葉を吐いたのだろう。そう報道されているし。
あの場面は、激昂しやすいジダンが、激しいマークにイライラし、我慢のメーターがレッドゾーンに突入した瞬間の言葉だったのだろう。思わずカッとなったジダンが冷静さを失い、行為に及んだと。過去にも何度も同じような例がある。それだけのこと。
しかし世界中の子供たちに与えた影響は大きい。なんてったってあのジダンが行った行為だ。これまで絶対にああいう行為はしてはいけないとコーチや先生が言っていたけど、それが根底から覆された格好だ。教育者や指導者にはたまったものではないだろう。
話は微妙にそれるが、今朝の朝日に元日本代表監督の二宮寛さんが寄せていたコメントの中に、スポーツマンの最低のマナーについての記述があった。
(前略)
「世界中が見守る大会なのだから、国際サッカー連盟は、例えばスポーツマンの最低のマナーとして例えば入れ墨や行き過ぎた髪型の禁止など、明確な態度を示すべき」(以下略)
とある。
これはまたこれで違うんだよなあ。文化や宗教が違う世界中のプレーヤーが集まるのだから、いろんな風習や慣習がある。それをどこの文化基準で行き過ぎた髪型や入れ墨と判断するのだ? こういう発想が「他者を知らない理解できない無知」を助長し、差別を生むベースになっていると思うのだ。
ついでに言わせて貰えると一昨日の夕刊だったか、二宮清純さんのコメントもあったが、あまりにも酷かったのでダイニングの椅子から転げ落ちてしまった。
もうちょっとまともな意見を言える人間を出せよ、朝日。
なーんて、もっとも電波なぼくが言えることではないのだが。
さっそく出てました。 http://www.bastardidentro.it/node/view/18910