日本シリーズがなくなる!? - 代官山通信（蔡 俊行）

　野球の日本シリーズがなくなるかも知れないという。近年のパリーグ、プレーオフの盛り上がりを見て、人気低迷の野球界が団結し、セリーグもプレーオフ制度を導入するというのだ。そして各リーグの上位3チームずつがポストシーズン、つまりプレーオフをトーナメントで戦い、優勝を決めるという。
するとお互い3位チーム同士の決勝対決もあり得るわけで、そうなると各リーグの優勝者同士が対戦する日本シリーズの定義に反するというので、呼称も変えようというわけなのである。
賛否はいろいろあるだろう。反対する人々は、リーグ優勝の意義、意味が薄れるということを嫌い、賛成者はプレーオフの盛り上がりに期待するというものだ。
ぼくの意見は反対だ。なぜなら賛成者の言う盛り上がりは、プレーオフ期間だけのことであって、レギュラーシーズンの試合の価値は、現在以下になりそうだからである。
確かに、間違いなく、プレーオフは面白いだろう。盛り上がるのは確実だ。
しかしその他の135試合、一体どれくらいの人がお金を出して観戦しに行くのだろう。
テレビ観戦する人は、今以上に減るのではないかとちょっと心配である。