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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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週末読んだ本

2008.04.07

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 ネタがないので本日も本の紹介など。
まずはこれ。「ウチのシステムはなぜ使えない」。
もうタイトルだけで買っちゃいました。確かにウチのシステムにもいろいろ不満がある。というかありすぎる。
システムというのは大工仕事に似ているとは常々思っていた。しかも注文住宅の。この本を読むとそれが事実であるという確信が持てた。
注文住宅を建設するにあたり、予算はこれくらいなんて大工さんにお願いするが、そんなもの概算であって、やれ天気が悪い日が続いたからとかなんとかいってどんどん金額は加算される。しかもできあがった製品(家)に対し、瑕疵担保のようなものはあってなく、ここのドアの立て付けが悪いなんて言おうものなら対処療法的措置はしてくれるが、根治療はしてくれない。そもそも根治療なんてできないのだ。設計や制作プロセスが甘いから。
我々消費者側は常にサービス提供者に対し、無意識にパーフェクトを求めている。できあがった製品に対し、問題があればそれはすべて制作者の問題であるし、期日を守れないのも、不安定な箇所に関しても、予算に収まらないにしてもすべて向こうのせいだ。
まあそんな行き違いの構造がどうなっているかシニカルな文章で面白く読ませてくれる本。
いわゆるSEと仕事する人以外にはあまり関係ないかも知れない。



もう一冊。すこしまわりで話題の本。「明日の広告」。
これは近い将来というかいまも変化している広告コミュニケーションについての書。面白い。分かっていると思って分かっていたつもりのことが、実際あまり分かっていなかったのだなというのが率直な感想。
広告の仕事をしていない人でも、なにか商品を売るというサービスに携わる人なら読んで損はない。というか読んだ方がいい。
特に日本中のSEやプログラマーに読ませたい。

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