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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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なんとか大賞

2009.12.07

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 某ストアに買い物にいったところ、気になる靴を見つけた。そこでサイズを伝えて待つこと15分。やっと店員さんが戻ってきたら、サイズはありませんとのこと。午前の客が閑散とした時間。それでも何も不平も不満も言わず(もちろん態度も)御礼を言ってお店を後にした。

 まあ世の中こんなもんだ。期待してないから。

 最近、もう気にもならなくなった「1万円からお預かりします」な店員さんの最新トレンドは、お釣りのお札を客の目の前で声だしして数えるという行為。大きい方から、「いっせん、にせん、さんぜんと・・・」というやつである。

 アメリカなどでよく見る光景だったけど、いまでは日本でも同じことがトレースされている。

 口の悪い友人は、アメリカでは暗算が苦手なのでレジの係は客と一緒に釣り銭を合わせるなんて言っていたけど、いまでは日本がそうなっている。こういうのはいつから始まったか分からないけど、気がつくと近所のスーパーからコンビニ、その他居酒屋などでも行われている。どこかの会社がそういうマニュアルを作ったのか何なのか。

 こういうのは口コミで拡がるのではな「行為のリ・トレースという行為」というもので、そこここで拡がった結果なのだろう。ある種のトレンドである。

 気にするとキリがない。がこうした行動に関していつからそれが拡がったか、いつ頃から行動のコモディティと化したかを「流行語大賞」のサブプライズか何かでやって欲しいと切に思う。「ふるまいの流行大賞」とかなんとか作ってさ。

 伊勢丹の某ブランドの店員さんが酷いというか、あれはない、という話を社内のそこここで聞いている。名前はあえて伏せよう。もうなくなるブランドだ。

 それが原因、というかストレスで店員さんが荒れているのか何なのか分からないが、そういうのがクールな接客の標準になる日が来るのだろうか。そうなると2010年は未来から見てブティック店員の接客態度が最低にまで落ち込んだ年として記録されることになる。

 気の弱い客は絶対買えないの。その店で。面白いなあ、自虐ショッピング。

Comments: 3

10年位前にセレクトショップからコンビニにまで、まま居た
お釣りの硬貨を上から落とすように渡す店員さん(女性店員は特にそうゆう渡し方をしていた)が居なくなっただけ、
大抵の事は我慢出来るようになりました。

一寸趣旨がずれるかもしれませんが…
それが「あのブランド」と仮定しますと、原宿大通りの一本裏にあった最初のお店の店長さんは
確かに愛想はありませんでしたがマナーが悪かったとは思いませんし、服屋人(?)のオーラはかなーり感じました。
それでイイか悪いかは置いといて、その人から買う事には抗いがたい魅力がありました。
その後移転を繰り返し、その店長さんも居なくなり、でもブランドは大爆発。
いち店員として、売るための悩み&ブレイクスルーを繰り返してこそオーラは醸成されるのに、その繰り返しも必要無く数字が上っていったりしたら、滲み出るのはオーラじゃなくて歪曲したプライドでしょうね。
すごいのはブランドなのに、「そんなショップで働いちゃってるオレってすげえ」みたいな。
百貨店内インショップの勤務経験がありますが、本来販売スタイルの下限についてはビル側が手綱を締めるべきなんです。投げっ放しジャーマンみたいなことをさせ続けてしまっているビル側もどうかと思いますけどねぇ。
あのブランドとすればですけれど。

いつも拝見しています。
「あのブランド」ですが、伊勢丹で買ったことはないですが、本店でも地方の直営店でも決して優しく親身で気持ちのこもった接客ではないです。が、それで何の不満もなかったです。
それが「あのブランド」らしいですし、ブランドイメージと合っていると私は思います。
確かに、「良い」接客か「悪い」接客かで言えば、かなり悪いと思いますが。。

まあ、「あのブランド」だったらの話ですが。

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