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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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筑波

2010.03.03

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 いま原宿、というか千駄ヶ谷か、に「カレーアップ」というカレー屋さんが開店して話題になっている。元は原宿にあった「ギー」というカレー屋さんのレシピをほぼそのまま再現していて熱心なファンや評判だけは聞いていたという若い人達に人気だそうだ。プロデュースしているのはNIGOくん。

「ギー」はオープンの時から知っている。当時のぼくの師匠が、オーナーのヒロさんの業界の先輩のような立ち位置だったのでその縁からよく連れていかれたものだ。ぼくらのオフィス自体がお店に近かったというのもあるが。

 そのオーナーのヒロさんはスピード狂である。長くバイクのロードレースに熱中し、入賞経験もある。といっても草レースだが。

 ぼく自身も20代の前半、「バリバリ伝説」の影響ではないのだが、その草レースに人生を掛けていた時期がある。ぼくはいわゆるビッグシングルとカテゴライズされていた単気筒エンジンのカテゴリーにエントリーし、ヒロさんは単気筒の250ccクラス。良く一緒にレースにも練習走行にも行っていた。

 当時ヒロさんは30代後半だった。繁盛しているカレー屋のオーナーと言うだけあって、パーツやタイヤに惜しみなくお金を注げるのに対し、安月給で働いていたぼくらなんてクロスミッションとかもう憧れの存在。タイヤなんかも滑る限界まで替えることもできず、いつも危険と隣り合わせ。

 ヒロさん含め友人らと西仙台ハイランドという遊園地の中にサーキットがある施設まで毎月遠征し、夜はカプセルホテルに泊まって牛タンを食べてたのは本当にいい思い出。そのメンバーの中に広尾のアメリカ雑貨店「ジェネラルストア」のオーナーである阿南さんもいる。阿南さんたちは兄弟で参加。しかも両者ともドゥカティ。

 当時、さっきも書いたが漫画「バリバリ伝説」の影響からか、筑波サーキットはまったく予約が取れないくらい混んでいたいので、いつも練習は仙台。筑波は取れても月に一回30分のみの走行とかそんな状態。たった30分のために首都高から常盤道の谷和原、そしてそこから下道1時間かけていくのはちょっと労力と楽しみのバランスが取れて無い。そんなこんなでいつも仙台。

 もう滅多なことでもない限り行くこともない筑波であるが、その名前を聞くとあの時のエンジンオイルの焦げる匂いの記憶が立ち上がってくる。それにしても遠かったなあ、筑波。二回ほど大怪我したことがあるのだけど、帰りのバンの助手席でジンジン痛む体をいたわりながら、東京はまだかなんてジリジリしたこともあった。

 なんの因果か、今日その筑波へ行くことになった。自分の中ではものすごい遠いイメージの筑波だが、Yahooの路線情報で見たら1時間半。つくばエクスプレスで近くなったとはいえ、往復3時間以上。やっぱりちょっと遠いな。

Comment: 1

最近はgentemstick に乗って毎週末裏山でトラック刻んでます。
あの頃と全く変わってないよ〜。
春だね、次のバイクどうする?

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