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米とカローラ
2011.11.07
このところアメリカ出張に行ったスタッフなどからオールデンが安いという話を聞く。まあ円高だからなのだが、100円で計算しても圧倒的に安い。他の輸入品はアメリカ定価の1.5倍前後くらいで収まるのに、革靴に関しては2倍以上ということも珍しくない。
輸入業者がぼっているのかというとそうではない。日本は革靴に対しものすごい高い関税をかけているのでる。
いま話題のTPPに加入するとこの関税枠も取っ払われるのだろうか。
ちなみにこの関税であるが、一定の枠があってその枠内で輸入されることにおいては小率の関税になる。靴メーカーやアパレル企業は多かれ少なかれこの枠を持っているのだが、一見の会社がこの枠を取ることは恐ろしく難しい。取れてもほんの数十足という商売には向かないレベル。
この関税枠の売買というか、輸入代行でお金を稼いでいるという組織もあると聞いたことがある。ある種の利権だ。そういうのも撤廃されるのであろうか。
もしそうなったら中国は言うに及ばず、世界中から低級から高級までどんな靴でも日本にやってくる。消費者目線で見ると悪いことではないが、人件費の高い日本の靴業界にとっては死活問題。最近靴屋さんと話す機会があまりないので関係者がどう感じているのか分からない。でも真っ向反対なんだろうね。
ちなみにTPP問題。先の10月31日に地球人口はめでたく70億人になったそうで。この人口、今後ますます増えるらしい。つーことはたぶんこの先数十年後には間違いなく食糧が世界中の最重要問題になることは容易に想像できる。日本の農業が壊滅に陥ったら、どうなるのかは小学生でも分かる問題。
生命線を他国に握られたまま、工業製品ばっかり作っててどうすんだろ。米一俵とカローラ一台が等価交換される時代も遠くないかも。
食糧危機についてこんなふうに考える方もおられます。ご参考にどうぞ。
http://ameblo.jp/pinkbijp/day-20111101.html
ちなみにリンク先の引用でインタビューに答えている浅川氏はTPP賛成派ですので要バイヤスなのですが。