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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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フェルメール 光の王国展

2012.05.14

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 銀座で開催中の「フェルメール光の王国展」へ行ってきた。フェルメールについてはいまさらここで説明しなくても大丈夫かなと割愛。

 寡作の作家の確認されている全作品がリ・クリエイト(この定義は先サイトで)とはいえ、実物大、そして額装もレプリカとなって一堂に見られるということではやはり話題である。それなりに興味深かった(レプリカなので盗まれていま見られない作品もある)。しかしレプリカはレプリカである。作品から放たれるオーラのようなものとか、その実物だけが持つ価値、それが目の前にある奇跡のような感激はそこにはない。しかし銀座、そして最新のプリント再現技術、原寸大で一気に見られる(解説や音声ガイドも凝ってる)となれば1000円は安い。ドーバーストリートマーケットに行くついでにぜひ、足を運んでください。7月22日まで。

 ちなみにこれまで見た現物は数えてみると20枚。気がつくと折り返しは過ぎてるね。中には日本で見た作品もある。Wikiで紐解くと、これまで日本に来た作品は以下のとおり。最近の日本は経済的に疲弊し、少子化や財政問題など問題山積だが、文化面では相当先端を走っているなと痛く感心する。


1968-1969年(昭和43-44年) 「レンブラントとオランダ絵画巨匠展」 国立西洋美術館、京都市美術館
『ディアナとニンフたち』

1974年(昭和49年) 「ドレスデン国立美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展」 国立西洋美術館、京都国立博物館
『窓辺で手紙を読む女』

1984年(昭和59年) 「マウリッツハイス王立美術館展」 北海道立近代美術館、国立西洋美術館、愛知県美術館
『真珠の耳飾りの少女』
『ディアナとニンフたち』

1987年(昭和62年) 「西洋の美術 その空間表現の流れ展」 国立西洋美術館
『手紙を書く女』

1999年(平成11年) 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」 京都市美術館、東京都美術館
『手紙を書く女』

2000年(平成12年) 「日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代」 大阪市立美術館
『聖プラクセディス』
『天秤を持つ女』
『リュートを調弦する女』
『真珠の耳飾りの少女』
『地理学者』

2000年(平成12年) 「アムステルダム国立美術館所蔵 17世紀オランダ美術展 レンブラント、フェルメールとその時代展」 愛知県美術館、国立西洋美術館
『恋文』

2004年(平成16年) 「フェルメール「画家のアトリエ」 栄光のオランダ・フランドル絵画展 ウィーン美術史美術館所蔵」 東京都美術館、神戸市立博物館
『絵画芸術』

2005年(平成17年) 「震災復興10周年記念 ドレスデン美術館展 世界を映す鏡」 兵庫県立美術館、国立西洋美術館
『窓辺で手紙を読む女』

2005-2006年(平成17-18年) 「オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展」 兵庫県立美術館
『恋文』

2007年(平成19年) 「フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展」 国立新美術館
『牛乳を注ぐ女』 (日本初公開)

2008年(平成20年) 「フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-」 東京都美術館
『マリアとマルタの家のキリスト』 (日本初公開)
『ディアナとニンフたち』
『小路』 (日本初公開)
『ワイングラスを持つ娘』 (日本初公開)
『リュートを調弦する女』
『手紙を書く婦人と召使』 (日本初公開)
『ヴァージナルの前に座る若い女』(個人蔵) (日本初公開)

2009年(平成21年) 「ルーブル美術館展 -17世紀ヨーロッパ絵画-」 国立西洋美術館、京都市美術館
『レースを編む女』

2011年(平成23年) 「シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」 Bunkamuraザ・ミュージアム、豊田市美術館
『地理学者』

2011年(平成23年) 「フェルメールからのラブレター展」 京都市美術館、宮城県美術館、Bunkamuraザ・ミュージアム
『青衣の女』 (日本初公開)
『手紙を書く女』
『手紙を書く婦人と召使』

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