ジーンズ - 代官山通信（蔡 俊行）

　突然の雷雨。このところ大気の様子が不安定だ。遠雷は梅雨明けの季語のような気がしたが、梅雨はまだ先。しかし梅雨時のようなはっきりしない空模様ではある。

　気温も例年と比べるとどうなんだろう。すこし低めのような気がする。女学生たちは昨日でもセーターやウールのベストを着ていた。

　今日6月1日は全国的に衣替えの日。つまり夏服スタートの日だ。こういう日こそ、短パンなどを履きたい気分であるが、今日はあるところへ訪問するようがあったのでジーンズを履いた。短パンNGでジーンズOKと考えている自分もどうかと思うのだが、ややマシということで。ちなみに今日の相手先もそういう意味で堅苦しくないところ。

　ジーンズというといまでも失礼とされるオケージョンはある。しかし時代は変わってきている。クールビズにアロハとか、Tシャツとか言う時代である。時代が進めばジーンズの立ち位置もまた変わる。

　ジーンズを履いてどこまでいけるのかアンケートのようなものを取ってみたい。盛り上がるかもしれない。彼女の親に会いにいけるかどうかとか。結婚披露パーティはどうかとか。さすがに葬式はムリだろう。しかし剛の者もいるかも知れない。

　ジーンズでここまで行ったという武勇伝、あれば聞かせてください。

　その昔、ぼくがデニム上下で銀座のディスコのドレスコードに引っかかった時、「おまえの着ているアルマーニもどきの30倍はする」と言った話が伝聞されているが、あれは尾ヒレです。