トキ - 代官山通信（蔡 俊行）

　事件続きで更新できず。それにしてもダイナミックな1ヶ月であった。いろいろ書きたいけど、書けない。つらい。

　現世に目を向けても政治面や社会面を賑わす事件があり、スポーツ欄も賑やかときた。意外と注目度の高かった芸能人の離婚に関するニュースはそれらのビッグニュースで霞んじゃったとは良人の弁。なるほど。

　最近のニュースで最もぼくが注目しているのは佐渡ヶ島のトキのニュース。ヒナが孵って、現在数羽は飛行訓練中。野性環境で自立しえない限り、種の存続自体が危ぶまれる。だから人間は一切手助けをしない。映像を見ても生活環境に影響しないように遠い距離から超望遠で狙っている様子が分かる。

　いまでは少し飛べるようになったが、これから1年間、野生生活中の生死の可能性は半々らしい。トキを贈ってくれた中国の関係者はそう言っているらしい。ドキドキするね。

　しかしぼくが一番ドキドキしていたのは、まだ巣立ちする前のヒナドリの時。狐やそういう敵に襲われはしないかと親のように心配した。無事巣立って本当に良かった。いまのところは。

　密かにスナイパーが雇われていたのかもしれない。近寄る動物は片っ端から撃ち取っていたとか、そんな話が10年後あたりのNHKドキュメントとかでやんないかな。