nonnative × VANS SK8-HI
土井地:〈ノンネイティブ〉と〈ヴァンズ〉のコラボね。これはガシガシ履いて味付けたかったから。センタージップでこの毛足の長さっていうのがいいなって。
藤井:これ、実はよく見てもらうと分かるんだけど、アウトソールがすごい内側に入ってる感じするでしょ? ラムダも古い〈ヴァンズ〉好きでいっぱい持ってると思うけど、あれってこうなってるじゃん。
ラムダ:本当だ! あれってシュリンクしてるんでしょ?
藤井:そう。ゴムがね。だけど現代のはああいう風にシュリンクしない。この時のはサイズがUS11だったら、あえて10のアウトソールをつけるようにしてるんだよね。
ラムダ:マニアックだね~!(笑)
土井地:俺もそれ聞いた時にびっくりした(笑)。素材のインパクトとかシューレースの話とかかなと思ったら、最初に隆行にその話をされて。
ラムダ:かかと見ると確かに分かるね。
藤井:古靴が好きだけど、どうしたら近づけるかなっていう。微妙にここ(フォクシングテープ)も生成りっぽくしてるし。
土井地:これがまた、年がら年中活躍するんですよ。
ラムダ:これって何スエードっていうの? 毛足めちゃくちゃ長いじゃん。
藤井:これはモンキースエード。繊維が荒いからちょっとクシャッとなりがちなんだけど。これも内側にゴムが入ってるからジップを開いたまんまでも履けるし、さらにこのパーツを外しても履ける。
ラムダ:すごいね。藤井ってやっぱり靴に対する造詣が深いよね。
藤井:デザイナーだからね(笑)。
ラムダ:そうか。それで食ってんだもんね(笑)。
藤井:でも、柴崎くんのもこれはこれで俺には思いつかないし、面白いことやるなと思う。
土井地:日本人ぐらいじゃないの? こんな風に1足と向き合って、足し算引き算してさ。
ラムダ:でも真摯に向き合ってていいよね。お、次はちょっと異物を挿入してきたね。