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高橋ラムダのデリバリースタイリング フォー フイナム。 Vol.3 Sand Suede Shoes編 前編
DELIVERY STYLING For HOUYHNHNM

高橋ラムダのデリバリースタイリング フォー フイナム。 Vol.3 Sand Suede Shoes編 前編

いくつになっても服好きたちがひとたび顔を合わせれば、名品やスタイル談義が尽きないもの。外出自粛だ非常事態だと、なかなか実生活ではそんな機会も減ってしまった中、今回のフイナム版デリスタでは、ラムダさんと旧知の仲のお二人が足を運んでくれました。〈ノンネイティブ〉デザイナーの藤井隆行さんと、〈ビームス〉のコミュニケーションディレクターであり、新会社のビーアットで代表を務める土井地 博さん。今ではそれぞれが明確な立場や実績を築いてきた彼らも、元は同時代にショップの店頭に立っていた同窓生。そんな気の置けない彼らの何度目かの大放談、テーマは「サンドスエードのシューズ」という超偏ったもの。3者の個性によってまったく異なる愛用品。今回は有識者たちの素の表情と、大人になってもいまだ冷めない情熱とともに、偏愛アイテム事情をデリバリー!

  • Styling_Lambda Takahashi
  • Photo_Shota Kikuchi
  • Movie_Yu Okamoto
  • Text & Interview_Rui Konno
  • Edit_Yosuke Ishii

Nike AIR FORCE 1 MID ID

ラムダ:でもソールがなんか違うね?

藤井:ソールはアウトドアに向けたヤツみたいで。

ラムダ:それは藤井が iD (NIKE iD。現Nike by You)で作ったってこと?

藤井:そう。5年くらい前かな?

土井地:またミッドっていうのがいいよね。

藤井:フォースワンはミッドが好きで、ローはあんま持ってないんだよね。でも多分このスエードは嘘のだと思うんだよね。

ラムダ:フェイクスエードってことだよね。うん、多分合皮だね。

藤井:それがちょっとがっかりでほとんど履いてないです(笑)。

土井地:(笑)。でもこの配色、今っぽくていいよね。

藤井:意外とこういう配色、まだ出てないんだよね。今のiDはもっとすごいんじゃない? 普通のソールでも生成りとかも選べて。

土井地:エイジングしてるみたいな? へぇ~。

ー 「Nike By You」は頻繁にトライされるんですか?

藤井:最終的に頼まないにしても、こういうバランスでやるとこういうことができるのか、とかってよくやってます。

土井地:イメージするってことね。

藤井:そう。ああいうソフトが欲しい(笑)。

土井地:でも、そもそも隆行って何でそんなにスエードにハマったの?

藤井:高校生ぐらいの時にアイリッシュセッターのスエードを買ったのが最初だと思うんだけど、当時はみんなヴィンテージデニム穿いてたじゃん? それにやっぱり一番合ってたんだよね。赤茶のアイリッシュセッターはいかにもアメカジ過ぎちゃってあんまり好きじゃなくて。スエードはすごいお洒落に見えたの。

土井地:なるほどね。

藤井:そこから自分のブランドで〈ニューバランス〉とかに別注するまで、ベージュのスエードのスニーカーって世の中にほとんどなかったの。だから最初のコラボでそれをやって。スタッフにも「ベージュで売れるんですかね?」とかって言われてた(笑)。革靴っぽくするっていうイメージで作ってたね。

ー 〈ノンネイティブ〉で初めて別注したベージュの〈ニューバランス〉はどんなモデルだったんですか?

藤井:「1700」ですね。土井地持ってるでしょ?

土井地:うん、持ってる。

ラムダ:俺、届いてない。

藤井:多分パリに行ってたんじゃない?

ラムダ:あぁ、そっか(笑)。

藤井:いま、ベージュってスニーカーのカラバリでインラインでも必ず入ってくるじゃない? だけど当時は本当に黒と白しかなかったから。

ラムダ:スニーカーだとそうだし、革靴でもこげ茶とかブラックスエードはあるけどベージュのスエードってなかなかなかった。

藤井:2000年ぐらいに〈ビズビム〉の FBTが出てきた時、あれもやっぱり新しかったよね。

ラムダ:あのモカシンとスニーカーソールが合体してるみたいなね。この〈ルイ・ヴィトン〉のも近いかもしれないけど。その時代に一気に融合していったよね。あと、今日は我々も一応スエードシューズを履いてきているワケだけど、土井地はエスパ?

土井地:うん。カブんないようにしようと思って。「ビームス F」別注の〈ドン キーショス〉の。

藤井:俺は今季の〈ノンネイティブ〉別注の〈パラブーツ〉。

ラムダ:またこれ、トーンは〈ティンバー〉の別注とほとんど一緒だね。 やっぱり好きなもんは変わらないんだね。

藤井:そうだね。 インラインとちょっと違うのはソールが分厚いのと、内側が黒ってあんまり無くない? かかとのステッチも黒で。ベージュを黒で締めるっていうのが好きだから。

ラムダ:確かに。俺、今日ちょうど〈パラブーツ〉を履いてきてるんだけど、ソールは同じぐらい厚いね。

土井地:これだけ見ると一瞬どこの靴かわかんないよね。

ラムダ:〈パラ〉なのか〈ティンバー〉なのかね。あ、僕US8です。サイズ。

藤井:……。

土井地:ラムダのは?

ラムダ:今日は「ビューティアンドユース」別注の「ランス」を履いてきたんだけど。

藤井:ちょっと〈ジョージコックス〉っぽいね。

ラムダ:普通、このウェルトの部分がギザギザになってるんだけど、それがストレートになってるから品よく見えるんだよね。っていうことで、次は土井地くんのアイテム紹介をしていければと思います。しかしバカデカいね、また(笑)。(自分の靴と合わせて)だってこれだぜ!?

INFORMATION

高橋ラムダ DELIVERY STYLING

Youtube:高橋ラムダ
Instagram:@tkhslmd

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