やりたいことをやってもらう。完全にリミックスの考え方。
ー実際のアイテムをご覧になられておふたりとも満足されている様子ですが、振り返ってみていかがですか?

金子: 弓削さんとはちょこちょこ連絡を取ったり、イベントの打ち合わせと称して食事に行ったりして、コミュニケーションを細かく取っていたんです。知り合ったのはほんの数年前ですけど、会うたびに弓削さんのことがだんだんわかってきて、〈AOR〉の服を着てみたいっていう気持ちがどんどん募ってきていたんですよ。
弓削: 一緒に飲んでいるときに、金子さんが〈AOR〉を着れない理由を直接話してくれたりして、服好き代表としての意見をくれたりするんです。
金子: ぼく自身も「ここをアレンジしたら着られる」っていうポイントが見えていたというのがあって、それがちゃんと形になって、間違ってなかったというのを確認できました(笑)。

弓削: 「AOR Classics」でルックも撮りたいですね。
ーセットで着てトータルでコーディネートを楽しむのも良さそうですが、ワードローブにある手持ちの服ともマッチしそうですよね。
金子: そうですね。さっき弓削さんが話していた若かりし頃の着こなしみたいに、〈コム デ ギャルソン〉のシャツに〈リーバイス®〉の「501®」を合わせて、その上から「AOR Classics」のジャケットかブレザーを羽織ってみてもいいと思います。
ー今後もこの取り組みは続きそうですか?
金子: フォルムとか細かなディテールは〈AOR〉のデザインがオリジナルとしてあるんですけど、工場とか、生産管理などは別の背景でやらせてもらってて。完全に金子マターでつくっているんです。それがすごく楽しくて、もっといろいろやりたいですね。
弓削 ぼくはあえてなにも言わず、金子さんのやりたいことをやってもらうっていう(笑)。完全にリミックスの考え方。是非次回も一緒につくりましょう!