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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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人生も校正したい

2010.07.02

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 そういえばいつ頃から電話番号の繋ぎ目にナカグロではなくハイフンで書くようになったのだろう。昔は校正さんの指示により、様々な表記方法が厳密に決められていた。電話番号は半角数字で継ぎ目は半角ナカグロというのがルールだった。

 そんなことをこのブログの記事で思い出した。

 能勢さんも書いているが、表記ではぼくもいつも叱られていた。スウェットではなくスエット、ディティールではなくディテールなどなど。校正が終わって飲みに行っている場所にも電話がかかってきた。携帯電話のない時代である。飲みに行くならいる場所を連絡しろなんてキャップの人に釘を刺されていたからだ。酔っぱらいにまで切々と文法の誤用や時代考証の違いなど的確に注意された。時はバブル期、宴もたけなわで帰社するのにタクシーも捕まらない。仕方なくというか確信犯で「ではそれで直しお願いします」なんて言って逃げていた。自分で言うのもなんだが、酷い話である。

 今日毎月制作している某企業のコミュニケーション誌の校了日で校正の方が会社に来ている。打合せテーブルをフルに使いデスクライトを煌煌と照らし、集中して作業している。ぼくが最も苦手とする作業だ。しかしこれができないと雑誌づくりやこういうサイトづくりを行う資格はない。

 といいつつ、このブログもいつも書きっぱなしのままほとんど読み返さないでアップしている。なので誤字や言葉のダブり、てにをはの誤用などがいっぱいある。校正さんが見たら悲鳴を上げそうだ。

 しかし校正という作業、人は読みたいように文を勝手に読むという傾向があるようで、一文字の間違いなどは気づかないことも多い。同じ箇所を何度読み返しても間違えることはある。そういう経験を積んでいるので、自分も校正時にはQ数の細かいキャプションとかからきっちり見ていくのだが、そこに大きな落とし穴がある。

 飾り文字にした英文などの結構大きな文字のスペルとかが間違っていても意外と気がつかなかったりする。それが印刷されて、しかも納品してから気づくなんてことも過去に数回ある。肝を冷やす瞬間だ。

 スタッフのみなさん。そういうわけで校正はきっちりやりましょう。なんか業務連絡みたいになっちゃったな。

 あ、タイトルと本文はあまりというかまったく関係ないです。

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