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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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五本指

2010.07.09

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 いま読んでいるBORN TO RUNには、ハイテクジョギングシューズが足のすべての故障の根源であるというショッキングな証言が専門家から提言されている。詳しくは本書を読んでもらうとして、なかなか説得力があるレポートである。アーチをスポンジで支えるとそもそもアーチとしての生体機能が退化するというポイントには思わず膝を打った。走っている時の足首のねじれや歪みも高性能なクッションソールが悪いという。カカトから着地するといういまでは当たり前の走り方も裸足で走っていた頃には考えられなかった。直に骨に当たるカカトを堅い地面に叩きつけるのは自殺行為。裸足の人類は中足部でソフトに着地することで姿勢も体勢も良くなってケガをしなかったというのである。ふーむ。

 すでにスタンフォードの陸上エリートはそのことに気づいていて、普段の練習に裸足で芝生の上を走るトレーニングを取り込んでいるという。そこから生まれたシューズがナイキのフリーらしい。へー。

 ぼくはこのフリーがとても好きである。ニューバランス1300の販促アンバサダーみたいに人に言われるが、フリー以降はどちらかというとこちらのシンパである。ちなみにいまは1300履いているけど。

 いまウチの下駄箱にフリーは5足以上ある。まあそれくらいファンだ。陸上エリートでもない自分であるが、履くだけで足が鍛えられるというコンセプトよりも素足に近い履き心地というのが響いていた。これまでは。

 しかしフリーはクッションが効いていて、カカト着地OKなのである。裸足には近いけどある種ハイテクランニングシューズである。つまりこのシューズでは膝や足首、くるぶしのケガは予防できないということになる。

 この本に書いてあることがすべて正しいとは盲信してないが、そういうのは自分の足できちんと調べてみたい。かと言って裸足でしばらく生活するわけにはいかない。

 そこで最も裸足に近いとされているジョギングシューズを試してみようと思う。やはりこの本にも出てくるベアフット・テッドという人物が履いているファイブ・フィンガーズである。見た目はあまり好きとは言えないが、あくまでテストとしてジョギング用のモデルを買ってみる。自分にとってランニングはファッションではない。

 でもそもそも論で言うと、20年以上週に数回走っているのに膝や足首などにケガをしたことがない。じゃあ、なんでということになるのだが、そこはまあ好奇心ということで。

 こういうのは通販では買えないね。やはりフィット感が大切だから。週末買いに行きたいけれど、撮影やなんやかんやあってちょっと無理かなあ。

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