輸出入プレーヤー - 代官山通信（蔡 俊行）

　サッカーセリエA、インテルの長友のプレーを朝、ワイドショーでチラ見した。青黒の縦ストライプのユニフォームを着てプレーする日本人。ちょっと感動した。こういうの、いまはビッグニュースだけど、ただのニュースになるくらいになると日本のワールドカップ優勝というのも見えてくるかもね。優勝でなくてもいいや。せめてベスト4。生きているうちに見ることはできるかな。まあいろいろ意見はあると思うけど、韓国は2002年の日韓大会でベスト４になってるんだよね。

　それにしても海外で活躍するスポーツ選手が増えた。バブルの頃の日本はありあまる金をもってして選手を海外から連れてくるばかりだった。しかしいまや経済は停滞。逆にスポーツ選手は海外に出るようになった。海外でのお金に目が眩んでるわけではないとは思うけど、結果としてそうなってる。確かに諸外国のレベルの高い世界で自分の力を試してみたい気持ちは分かる。たぶん遼くんも数年するとアメリカのツアーに参加するんだろうね。野球もサッカーもゴルフも空洞化は避けられない。

　一方、今騒がれている伝統的な格闘競技はもっぱら輸入産業。ハワイのトレンドは、いつの間にかモンゴルになっちゃったけど、最近では欧州出身者も多い。ともかく輸出しようにも日本国内以外に競技国がないから仕方ない。というわけでこの世界は空洞化はなさそうだ。でもまた違う問題で厳しいようだが。

　それにしても春場所が中止になったというニュースには正直驚いた。毎場所楽しみにしているファンの方々や、お年寄りには気の毒な決定だ。夏場所はなんとか開催して欲しい。たぶん復活後の場所は、どの一番もガチンコ勝負になると思うので史上最大の興奮した取り組みが連続するかも。ぜひ見に行きたい。