非常時アイテム - 代官山通信（蔡 俊行）

　先週末届いていた雑誌Beginをパラパラめくっていると、巻頭のBB10というコーナーに「グラピカ」という懐中電灯型の非常時・緊急避難用品を見つけた。この中にラジオの緊急地震速報と連動してラジオが自動起動するとか携帯充電とかランタンとかいろいろ付いているもの。あの震災以来、非常時アイテムを用意しなくてはならないと思いつつ、そのままにしていたのだが、これを見て買っとくかという気になった。amazonでレビューしている人の評価はあまり高くない。しかしマグライトのような堅牢さをこういうアイテムで求めるのもどうかと思うし、光量も緊急時を凌げれば文句を言えない。ラジオの感度や音質もあまり気にしない。なんといっても緊急時に使えるか、それより以前に準備ができているかどうかなのだね、こういうアイテムは。つまりいいものを作りすぎて数万円になって、その人にとってプレシャスなアイテムになるよりも、買いやすいプライスでデザインもそこそこでそこらに放り投げてたまには蹴飛ばせるくらいがちょうどいい。できるなら2〜3個買って、枕元と玄関あたりにストックするのがいい。

↓これがグラピカ。

　こちらはモンベルのエマージェンシーセット。そら、こういう方がいい。けれど値段がカジュアルではないのが玉にキズ。緊急時のためを思えば安いといってもいいんだけど、ちょっとしたジャケット一枚買えると思うとなかなかこういうのに手がでない。

↓モンベル　エマージェンシーセット

　いずれにせよ、このところ災害に対する油断のようなものをそこここで感じる。不安を煽るのもなんだが、たまにこういうアイテムを見てあの災害を思い出すのもいいかなと思う。これから寒くなるし（今日はやたら寒い！）、転ばぬ先になにかしらの杖を用意しておきましょう。