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古着サミット10 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。
Houyhnhnm Vintage Summit.

古着サミット10 業界屈指の偏狂家たちによる古着放談。

2014年2月にスタートしたヴィンテージ偏狂家たちの古着放談「古着サミット」も、遂に第10弾! 記念すべき今回も、今野智弘、栗原道彦、藤原裕、阿部孝史のレギュラーメンバー4名をお迎えし、それぞれがいま興味を惹かれるアイテムをご紹介します。彼らがいま注目しているアイテムとは?

「再評価されるべきラルフ ローレンの隠れた名品たち」

1990’s HAND PAINTED BORDER T-SHIRT、1980’s CHINA CHORE JACKET、1992y FLORIDA CHARITY T-SHIRT

栗原:最後は〈ラルフ ローレン〉のアイテムです。

阿部:こちらのテーマは?

栗原:うーん、 再評価されるべき〈ラルフ ローレン〉の隠れた名品たちですかね。

今野:この時代の〈ラルフ ローレン〉は面白いデザインが多いよね。

栗原:そうですよね。最近誰かが〈ラルフ ローレン〉の半袖オープンカラーシャツを煽ったらしく、巷でかなり高騰してるようで…。

藤原:ドキッ(笑)。

栗原:ま、ぼくはオープンカラーのシャツを着ていないので良いんだけど(笑)、〈ラルフ ローレン〉のアイテムが全般的にまた注目されてる感じはするよね。

今野:このチャイナジャケット、いいね。

栗原:チャイナジャケットとカバーオールが融合したようなデザインが面白いですよね。

阿部:レディスかな?

栗原:だと思います。〈ラルフ ローレン〉って昔はそんなに好きじゃなかったんですよね。ネイティブ系とかも商品としては好きで集めていますが自分では着たことないですし。〈ラルフ ローレン〉ってわかりやすい、ならではのデザインが多いじゃないですか。ぼく的にはそっちよりも「実は〈ラルフ ローレン〉」っていうような、一見わかりにくいデザインの方が好きなんですよね。

今野:このボーダーのTシャツいいよね。ハンドドローイング風のボーダーをプリントしてるんだよね。

栗原:このTシャツは、こないだアメリカで買ってきました。このシリーズは結構好きですね。

今野:このシリーズ、BDシャツもあったよね。

栗原:ありましたね。

今野:ぼくも大好きで、以前自分のブランドでもサンプリングさせてもらいました(笑)。

阿部:90年代前半?

栗原:だと思います。

今野:ビッグポロと同じ時期なのかもしれないね。

藤原:欲しい(笑)。

今野:ユッタンのサイズ探すのは結構大変だと思うよ。

阿部:この辺りっていま人気あるの?

栗原:いまは人気あると思いますね。

藤原:お店で売るとしたらいくらくらい?

栗原:どうだろ…、うちだったら1万前半くらいかな。

藤原:だよね。お店によっては、もっと高いかもしれないよね。

今野:レジ裏に飾ってあったら、2万円くらいでも売れそう(笑)。

阿部:こっちのリンガータイプも面白いね。リンガー風に染めてあるんだ。

今野:これ、ハンドで染めてますよね。

栗原:はい。これは92年に発生したハリケーンのチャリティーとして作られたTシャツですね。

今野:だから「FLORIDA」って入ってるんだ。

栗原:確か当時に藤原ヒロシさんが雑誌で紹介されていて、それで人気があった記憶があります。その後ぼくも欲しくて探していたんですが、自分サイズには巡り合えず買えなかったんです。

今野:これはいつ買ったの?

栗原:今年の春ですね。これもアメリカのディーラーから買ったんですが、既にバイヤー何人かが見終わった山の中に紛れていて、よくぞ誰にも気づかれず残ってくれていたなと(笑)。

阿部:背中に書かれた「WE WILL REBUILD」っていうコピーもかっこいいね。

栗原:いいですよね、アメリカっぽくて(笑)。

阿部:アメリカでも見つからない?

栗原:見かけないですね。ぼく自身、20年ぶりくらいに見ましたから。

藤原:フロリダが好きってわけでないんだ(笑)?

栗原:そうだね。90年代後半、買い付けでマイアミに行った時に襲われたことがあるから、むしろ好きじゃないかな(笑)。

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