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ディレクター・吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。 第7章「在原みゆ紀と確かめる、女性でも着やすいメンズウェア」
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ディレクター・吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。 第7章「在原みゆ紀と確かめる、女性でも着やすいメンズウェア」

いま再び盛り上がりを見せる2000年代のファッション。今季の「ビームス(BEAMS)」も「Y2K」をテーマに、90年代を経て生まれた2000年代のカルチャーに焦点を当てたものづくりがされています。そうして誕生したウェアの数々には、どんなビハインドストーリーがあるのか? メンズカジュアル部門のディレクター、吉川基希さんとともに、今季のオリジナルアイテムの攻略法を探ります。
今回はメンズのカジュアルウェアを上手に着こなすモデルの在原みゆ紀さんがゲスト。古着が大好きだと語る彼女の視点を交えながら、「ビームス」のオリジナルアイテムについてとことん語ってもらいました。

  • Photo_Ryunosuke Kanaya
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Yuri Sudo

いろんなものの過渡期。それによって可能性も広がっていった時代。

ー今季は「Y2K」がテーマになっていて、2000年代当時、在原さんはまだ生まれたばかりですよね。

在原:98年生まれなので、まだぴよぴよです(笑)

ーいまはファッションで2000年代をフィーチャーすることが増えてきましたが、その時代に対するイメージはありますか?

在原:まだ10歳になってないので、ほとんど覚えてないんですよ。だから、いま注目されている “Y2K ”が私にとっての“Y2K”になっていて。当時を思い出すというよりは、私にとっては未知のものですね。

吉川:90年代後半から2000年代当時、ぼくはちょうど思春期真っ只中で、10代後半から20歳になる頃だったんですけど、いろんなものがアナログからデジタルに移行していましたね。ファッションも一部でサイバーな服が流行ってたりとか、スニーカーにまでそうしたデザインが流れてきて、近未来的で理解するのに時間がかかるみたいな(笑)

在原:そうだったんですね。

吉川:それまではエアマックスとかが流行ってましたけど、そのあたりからスニーカーブームも落ち着いてきましたね。2000年代に入るとモードの流れも強くなってきて、エディ・スリマンがめちゃくちゃタイトな服を発表して、90年代のゆったりとしたストリートファッションから、急にタイトな服に注目が集まったりとかもしました。

在原:いろんなものの過渡期だったんですね。それによって可能性も広がっていった時代。

吉川:そうですね。ウィメンズだと3年くらい前から “Y2K” っていうキーワードが持ち上がっていましたが、メンズで仕掛けるならいまくらいがちょうどいいかなと。当時のテッキーなアイテムや素材をビームス流に解釈してつくったらハマるんじゃないかなと思って。

在原:めちゃくちゃ気になりますね。

吉川:ただ、やっぱりぼくらの中心にあるのはアメカジなので、そこに軸足を置きながら、スパイスとしてテクニカルな要素を足しているというイメージです。

INFORMATION

BEAMS 23SS COLLECTION

公式サイト
Instagram:@beams_official @beams_mens_casual

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