019 200

ABOUT PROJECT

SEQUENCE
=シークエンス
=連続性

止まることなく、断続的に変わりゆく街、東京。
古いも新しいも混在させて、
生き物のごとく畝りながら進んでいく。

東京は、文化のレイヤーが複雑に重なり合い、
それでもって絶妙なバランス感覚で
一つの形を成している。
古い建物のすぐ隣には、
真新しいビルが立ち並んでいたりするけれど、
その隙間には、歪な細道があったり、
突如として現れる空き地には、
哀愁感と共に、
東京が沸々と秘めたるパワーを感じる。
特に工事現場が
ある種のシンボルと言えるほどに頻出していて、
その中途半端な ( 仮 ) の空間は、
やや情けなくて可愛げがあったりする。
恥ずかしいほどに途中の連続を認めながら、
それは同時に、
変化を惜しまないパワフルさの象徴でもある、
と胸を張りたい。

静止する点ではなくて、
AからBへの移行の過程を。
一つの可愛げとして、
これからも飲み込んでいくのだろう。

そんな東京の街を思うと、
同時にFACETASMの洋服が目に浮かぶ。
シーズンごとに、
僕らに見せてくれる光の断面は異なり、
素材や色合い、形状、
まさに東京らしいレイヤーの奥行きと
混在を感じさせる。
クラシカルで、グラフィカルで、
感情的で衝動的で躍動的で、
けれど繊細で丁寧。
相反する”美しさ”と”戯けさ”の同居。
あの自由な空気を内包した洋服たちは、
まさにいま、東京を象徴しているように思える。

あくまで遊び心を忘れずに、
ファッションと向き合い続ける
FACETASMの姿勢は、
日常で目にするもの、聞く音、感じること、
それら全てを混ぜ合わせて一つの質感を成し、
東京の景色とリンクしてくる。

東京の街と、FACETASMの洋服と、
今を生きる東京の人々。

複雑に重なり合うレイヤーと、
絶え間なく変化する連続性の集合に、
僕らはいま、何を見るのか。

  • Photo / Movie Yoshiyuki Okuyama
  • Styling FACETASM
  • Hair AYA (hitome)
  • Make-up KOTOMi (hitome) / tomo imai
  • Editor Mai Okuhara
  • Special Thanks Arisa Ogura, Takako Hiruta (band)
  • Web Director Hiroaki Takatori (Rhino inc.)
  • Engineer Konomi Kawamoto (Rhino inc.)